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モナコ編/海外サッカー入門向けに強豪クラブ20チームの戦術と有名選手の紹介してみる Part 11


11位/AS モナコ (Association Sportive de Monaco Football Club)
所属: リーグアン(フランスリーグ) 本拠地: モナコ公国モナコ 監督: レオナルド・ジャルディム

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PSGを抑えてのフランスリーグ優勝、
アーセナルマンチェスターC、ドルトムントを撃破してのチャンピオンズリーグベスト4と、今年は輝かしい成績を収めた。

モナコ公国のクラブだが、フランスサッカー連盟に加盟し、フランスリーグに参加している。1994年と2004年にCL準優勝したものの、経営に苦しみ低迷。2部リーグ降格の憂き目にあう。
2011年にロシア人実業家によって買収される。
13-14シーズンにファルカオ、ハメスロドリゲス、ジョアン・モウティーニョリカルド・カルバーリョジェレミー・トゥラランエリック・アビダル、ジェフリーコンドグビアといった才能を高額で一挙に獲得。
しかし間も無く方針転換し、実力ある若手を買って育て、メガクラブに売却する方向へ舵を切った。
その後はハメスロドリゲス、ファルカオ、レマル、マルシャル、アブデヌールなどを次々にビッグクラブに移籍させ、得た高額移籍金を次世代の若手獲得に注ぎ込んだ。

昨シーズンはCLで奮闘し欧州ベスト4まで上り詰めた。このことで欧州中のクラブから注目され、今季はすでに22歳のドリブラー・ベルナルドシウバを86億円でマンCに、23歳のサイドバック・メンディも75億円でマンCに、22歳のボランチ・バカヨコを60億円でチェルシーに、次世代のアンリ・ムバッペを200億でパリ・サンジェルマンに移籍させたが、
まだまだポテンシャルを持つ選手は大勢控えており、ワールドクラスの若き才能が集結する欧州1のアツいクラブとなっている。


戦術としては、何と言っても圧倒的な「攻撃」のメンタリティ。リーグ戦38試合107ゴールという驚異的なゴール数はもちろんヨーロッパNo.1で、とにかくゴールをたくさん奪うことによって試合の流れを支配する。

縦に速い攻撃を仕掛け、ボールを鋭く前線へと運び、ドリブラーがゴールへと特攻する。次から次へとアタッカーが湧き出てきてシュートを撃つ波状攻撃を得意とし、CB以外は全員攻撃センスを持ち合わせているので、ピッチのどこからでも仕掛けられる。

守備では可変型DFラインを用いて、守るときは5バックで徹底的に守り、攻める時は4バックに変化させる戦術を取る。攻撃時にはSBを大きく前にあげているため、たびたび後ろをセンターバック二人で守っているような状況となり、ポッカリ後ろにスペースができてしまうのが弱点か。

しかし上半身が殴り続ることで相手に反撃の隙を与えず下半身ノーガードでも昨季は実際ヤられなかったわけである。戦術上の弱点があることと、実際にそこを突けるかは別だ。


ASモナコ 2016-17シーズン
https://youtu.be/JgS6ed3m6cM

今季の基本フォーメーション4-4-2

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<有名選手>

ラダメル・ファルカオ/コロンビア代表
FW センターフォワード

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「エル・ティグレ」(虎という意味) の異名を持つ。

名将グアルディオラに「ペナルティエリアの中では世界一の選手」と言わしめた、天性のゴールゲッター。

ドリブルは苦手だがハンパない得点嗅覚を発揮してのポジショニング、飛び込みが得意で、「今ここにいたら点取れる!」というところにいつもファルカオはいる。
そしてDFとの一瞬の勝負に勝ち、ボールの芯をしっかりと捉えたハズレのないシュートをゴールに突き刺す。

今季8試合12得点とメガトン級の大暴れ、ヨーロッパで一番ゴールを決めている化け物FWだ。


◆トマ・レマル/フランス代表
MF サイドアタッカー

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モナコの左サイド突破を一手に担うフランスの新星21歳。柔らかいボールタッチから繰り出される、瞬発力のある俊敏なドリブル突破が武器だ。キレまくった抜き去りをひと試合の中で幾度となく見せてくれるので、観客を興奮させてくれる。

速いが軽く、すぐに吹き飛ばされるようなドリブラーではなく、身体の重心がめちゃくちゃ低いので、しっかり地面を足で蹴ってスイスイ抜いていく。

モナコではプレースキッカーも任されており、無回転FKを蹴ることもできる。

今季アーセナルリバプールがともに75億円前後で獲得オファーを出したが、モナコはこれを退け、クラブの至宝を死守した。

 

◆ケイタ・バルデ・ディアオ/セネガル代表
FW 左ウイング

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今季ラツィオから50億円で加入した、超速弾丸無鉄砲・突貫オナニードリブル野郎。もともとバルセロナのユース育ちだが、脳みそのコマンドにはダッシュ、ドリブル、シュートの三つしかなく、パスする気がないのでバルサのパスサッカーでは使えないと判断され、ラツィオへと放出された。

尋常じゃない高速ドリブルによる縦への突っ込みが最大の持ち味で、加速性能が凄まじく、体のバネを生かして二歩目からあっという間にトップスピードに到達するため、セリエの名だたるDF陣でさえ振り切られてしまい、昨季は誰にも止められなかった。

「ボールを受けたらとりあえず前にドリブルで突っ込む、相手に囲まれたら、それからどうするか考える」というタイプで、そんな場面でもパスよりシュートが好きなため、どん詰まりでも無関係にバカスコ豪快なシュートを撃つ。当然真ん前のDFにブチ当たり、度々選手を悶絶させる。