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バイエルン編/海外サッカー入門向けに強豪クラブベスト20チームの戦術と有名選手紹介してみる Part 5


5位/バイエルン・ミュンヘン(Fußball-Club Bayern München e.V.)
本拠地: ドイツ・バイエルン州ミュンヘン

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ドイツサッカー史上最も成功したクラブであり、ブンデスリーガを26回チャンピオンズリーグを5回制覇している。

元会長のフランツ・ベッケンバウアー、現代表取締役カール=ハインツ・ルンメニゲ、前会長のウリ・ヘーネスをはじめ、ゲルト・ミュラーローター・マテウスユルゲン・クリンスマンアンドレアス・ブレーメオリバー・カーンなど、ドイツサッカー史に残るビッグネームの多くが所属したクラブであり、創設から主将を務めたのはマルク・ファン・ボメルを除き全員がドイツ人選手。
ドイツ民族のアイデンティティとプライドが乗っかったメガクラブだ。

 

2012-13シーズンのハインケス監督が率いたバイエルンは、シーズンでわずか一敗のみ。勝ち点91を積み上げ圧巻の国内優勝を遂げた。
史上最多勝ち点、史上最速優勝、史上最多勝利、史上最多連勝、史上最少失点と大量にリーグ記録を更新し、
国外でも当時最強とされたバルセロナを2戦合計7-0と叩き潰し、「ヨーロッパ最強」の称号を手に入れた。

 

この史上最強のハインケスバイエルンの幻影が、以降のバイエルンにはつねに覆いかぶさっていた。

 

後任のグアルディオラバルサで構築したポゼッションサッカーバイエルンに導入し、スパルタに鍛えた。「0バック」「CBの位置に落ちるアンカー」「SBの2ボランチ化」などサッカーIQの高いチーム戦術を取り入れ、ラームアラバなどテクニックのあるSBを中盤のパス回しに組み込んだり、逆にキミッヒなどテクニックのあるMFにSBやCBをやらせたりした。


それでも欧州ではCLベスト4が最高成績。ハインケスの影はクラブを満足させなかった。

 

そのチームを昨季後継したアンチェロッティは、ペップバルサの戦術を引き継ぎ、守備組織構築に力を注いだ。

 

基本的なチーム戦術は、限界まで自分たちのボール保持率を高め、ボールを失った時は素早くプレスを掛けて取り戻すポゼッションサッカーだ。

 

ビルドアップはパスに優れたCBのフンメルスから始まる。攻撃時の最終ラインには相手のプレッシャーがかかりにくく、CBは後方から落ち着いてロングパスを前線に出すことができる。


前線にボールが渡ると、選手たちはポジションチェンジを繰り返し、敵の守備網を混乱させる。特にロッベンミュラーのコンビネーションは凄い。

 

ポジションは目まぐるしくかわり、前線は流動的に動く。中盤だけでなくサイドバックもそれに加わって、相手を撹乱し、生まれた隙に付け入りゴールを決める。

 

アンチェロッティはこの戦術でリーグ優勝を成し遂げ、CLベスト8まで導いたものの、レアルマドリーの前には敗れさった。

 

またもやハインケスの影か。不甲斐ない結果に、今季はとうとう選手から信頼を失ってしまう。バイエルンの「個」は強烈だった。ミュラーロッベンリベリーボアテングフンメルスら中心選手5人組の造反に遭い、チームの崩壊を恐れたフロントから解任を言い渡された。

 

昨晩、バイエルンは後任にハインケスを再び迎え入れることを発表。果たしてバイエルンは欧州の頂点の座を取り戻すことができるのか?
72歳のおじいちゃんの前線復帰。あの「伝説」がついに帰ってくる。

 

■2016-17シーズン
https://youtu.be/_1C_G-kMtOI

 

■今季の基本フォーメーション4-2-3-1

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<有名選手>


トーマス・ミュラー/ドイツ代表
MF トップ下 シャドーストライカー

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ミュラースペース」と呼ばれる変態ポジションをとる。一応トップ下と言われるが、トップ下のセオリー通りにはポジショニングせず、ただ9番レヴァンドフスキの後方、中盤と前線との間をフラフラと90分間浮遊する。

 

9番(センターフォワード)の影に隠れた、見えない攻撃。役割としてはまさしくシャドーストライカーだ。

味方を利用して相手守備陣のラインコントロールのギャップを突き、"見えた"スペースに飛び込む。本人の言葉を引用しよう。

 

フットボールの試合では危険なスペースというのがあって、僕はちょっとプレーしていると、どうすれば相手の守備の痛い所を突けるかがわかるんだ。

それは多くの場合、ちょうどいいタイミングでちょうどいいスペースを見つけてゴール前に切り込んでいくことなんだ。

そういうプレーは確かにいつも僕の最大の強みの一つだったよ。ボールを持っていない時のスペースでのポジショニングや、敵陣の胸元へ飛び込んでいくことがね」

 

 
アリエン・ロッベン/オランダ代表
FW 右ウイング

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ハゲ界の至宝。100メートルを10秒台で走れる爆発的なスピードと高度なテクニックを併せ持ったウインガーだ。


その速さについてこられなくなった髪は次第に削ぎ落とされ、現在の完全体ロッベンの姿へと進化を遂げた。

 

2014年W杯では対スペイン戦で"サッカー史上最速"の時速37キロを記録した。ただ走るのでなくドリブルしながら走っているのだからまさに脅威という他ない。

 

ほとんどのタッチを左足1本のみで行う。緩急を駆使したドリブルは独特のリズムを刻み、対面するDFを無力化する。局面打開能力は世界トップクラス。

 

ボールを持たせると、あっという間に右サイドからペナルティエリアに進入してくる。侵入パターンは一つしかない。わかっている。わかっているけど、完璧に磨き上げられたその動きは止められない。正確なクロスを上げられまくってしまう。

 

シュートも強烈で、特にペナルティーエリア近く、右45度辺りからのシュートは相手の脅威となる。彼のシュートはほぼこの位置から行われる。もはや誰もが知っている。わかっているけど、止められない。

 

「個」としての能力は間違いなく最高クラス。戦術の外側に位置するプレーヤーだ。チームにロッベンがいる限り、相手チームは「いかにしてロッベンを止めるか」が最大の問題になる。

 

ロッベン最大の弱点がケガだ。爆発的なスプリント能力の代償として筋肉系のケガが多い。だが年を重ねるごとに身体のうまい使い方を身につけ、それも少なくなっている。

 

両手を広げながら走る独特なフォームはたびたび「女の子走り」ではないかと指摘されるが、そのたびにロッベンは「これが一番バランスの取れる走り方なんだ」と反論している。すべてのサッカー選手に勧めるとのこと。

 

 

ハメス・ロドリゲス/コロンビア代表
MF トップ下、インサイドハーフ、ウイング

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今季アンチェロッティの要望でレアル時代の指揮官とバイエルンで再会したハメドリ。
パス、ドリブル、アシスト、シュートとどれも高いレベルでこなせる万能型選手で、繊細なタッチと強烈なパンチ力を併せ持つ"魔法の左足"から繰り出されるテンポの良いプレーにはつねに驚かされる。

ゴリゴリのハメドリブルで仕掛けることも出来れば、トリッキーな発想で相手の裏をかくハメパスも出せる。味方をイかすプレーも出来れば自分がイかされるプレーも得意。

バイエルンではロッベンがいたので10番を貰えなかったが、夜になるともちろん10番を背負う。股間の司令塔は躍動し、フィールド上だけでなくベッド上においてもしっかりとハードワークを惜しまない。

「彼女に誘われたらどんな男も断れない」と言われる絶品ボディモデルに言い寄られ、ロドリゲス不倫してしまったハメドリスルゲスだが、6年間の結婚生活に終止符を打つとともに、新たなハメ活力を得て、バイエルンで再おっ起してくれることを願う。

ロドリゲスハメスしたロシア人モデル、ヘルガ・ロヴェカティ

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