W杯出場国32チームが出揃ったので強さ順にランクづけして戦術・フォーメーション・注目選手等を紹介/27位 モロッコ🇲🇦
27位/モロッコ代表(アトラスの獅子、Lions de l'Atlas)
FIFAランク48位、5大会ぶり5回目
監督:ルナール
「ヨーロッパから最も近いアフリカ」であり、ジブラルタル海峡を挟んでスペインの対岸にある。古くはローマ帝国の領土の一部であり、中東でイスラーム教の勢力が拡大して以降はムラービト朝やムワッヒド朝が立てられ、イスラームのヨーロッパ征服の拠点となった。
近代からはその地理的重要性から欧州列強の争奪戦が繰り広げられ、フランスとイギリスが衝突するファショダ事件、ドイツのヴィルヘルム2世が突如として上陸したモロッコ事件などを経て、フランスの植民地とされた国だ。
国民のサッカー熱は非常に高く、アフリカの中でもヨーロッパから一目置かれるサッカー大国だ。2013年には世界のサッカークラブ世界一を決める「FIFAクラブワールドカップ」を自国開催し、ラジャ・カサブランカ(モロッコ)が、バイエルンミュンヘンに次いで準優勝したことも記憶に新しい。
W杯出場の最大の功労者が、フランス人監督のルナール。過去にザンビアとコートジボワールを率いてアフリカ杯を制覇した実績を持ち、ユベントス所属のCBベナティアを要とする堅い最終ラインを築き上げ、チームにヨーロッパの守備戦術を徹底的に叩き込んで、予選6試合0失点の堅守&カウンタースタイルでコートジボワールを蹴落として出場権を手に入れた。
■基本フォーメーション4-3-3
■注目選手
▼ハキム・ツィエク
所属:アヤックス(蘭)
MF サイドアタッカー
あのファンバステンが自らの後継者と名指しする、オランダの名門アヤックスで10番を背負う天才。オランダ生まれオランダ育ちだが、親のルーツであるモロッコ代表を選んだ。
エールディビジ(オランダリーグ)のトゥエンテでは68試合30得点27アシストと化け物級の活躍を見せた。昨季からはアヤックスに移籍し、マンチェスターUとのヨーロッパリーグ決勝にも出場してチームを引っ張っている。
プレスに弱くヤワな古き良き10番タイプで超ボールロストマンだが、ノリにノッてくると軽快で天才的なボールさばきには誰も手がつけられない。