FIGHT CLUB

俺とオマエのFIGHT CLUB

今、ガチで聴くべき流行りのガールズバンド・ベスト20を偏見交えてサラッと紹介する/後編

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いつの時代も、何やらファジーな魅力がある「ガールズバンド」。男の激しく攻撃的で汗臭いロックはもちろん最高だが、女の子が重いギターを構えて歌う姿にも抗えない魅力がある。

 

今回、巷の邦ロック界隈の流行りを踏まえ、この春ガチで聴くべき20バンドをズラッと選出した。テキトーにつけた紹介はあくまで個人の偏見によるものなので、本気にしないでほしい。

※5chにも投下しました

 

 

※ 前編はこちらから

 

 

 

10位:SHISHAMO
(結成:2010- メジャーデビュー:未定 出身地:神奈川)

──テーマはブスの悲哀。うっかり気をぬくと焼きししゃものようにヤリチンにこんがり調理され、美味しく頂かれてしまう、そんな哀情を歌い上げるバンドだ。

私は仕事も恋も勉強もこんなに精一杯頑張っているのに、これといったイベントも起こらないまま、毎日はただ淡々と過ぎていく。

でも、それでも、報われるかなんてわからないけれど、いまは頑張って、毎日をこなしていくしかない。


・君と夏フェス


・水色の日々


・ライブ「明日メトロですれ違うのは、魔法のような恋」

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9位:SILENT SIREN
(活動:2010- メジャーデビュー:2012- 出身地:東京)

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──邦ロック好きだった読モ4人組が趣味とノリで始めたガールズバンド。

「アイドル」と扱われることを散々拒否しているくせに、ライブパフォーマンスはアイドルそのもの。

キャッチー×ポップ路線を徹底的に追求し、ハードなバンドがやりがちな重低音重視やザラついた音作り、オナニー曲構成を一切せず、聞きやすいシンプルなサウンドを貫く。

 

一般的に世の中でバンドを組みたがる女(サブカルバンギャ、地味女、メンヘラetc)の層とは全く異なる出自(ファッション誌の読者モデル)であることが、その他ガールズバンドとは相容れない感じを生み出している原因だろう。

“ロックアーティスト”であるからといって、「かわいいアピール」を捨てる必要など微塵もない、というスクールカースト高めな信念を感じる。

 

・ジャストミート


・チェリボム


・吉田さん

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8位:あいみょん
(活動:2014- メジャーデビュー:2016- 出身地:兵庫)

──前時代的な古くさいメロディを骨に、「あえて」のシャレ感が伝わるよう、2018年でも全然聞ける感じにミクスチャ。

放送禁止になることを厭わずトゲのあるメンヘラい歌詞を曲に乗せて攻める姿勢と、浜田省吾小沢健二尾崎豊チャゲアス平井堅など昭和感ある往年のアーティストにルーツを発する安定のメロディ構成。

前者はゆとりを、後者はオッサンを見事に釣り上げることに成功している。そこにあるのは37度の微熱が続く日常だ。

 

・愛を伝えたいだとか


・ふたりの世界


・貴方解剖純愛歌〜死ね〜

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7位:緑黄色社会
(結成:2012- メジャーデビュー:未定 出身地:愛知)


──ふんだんに緑黄色野菜を使ったジュースのように健康志向。ビタミンしっかり摂って清々しく爽やかに朝を迎えられる。

リョクシャカ聞いてるやつの健全さよ。澄み切った芳ばしさとやさしい味わい。爽健美茶

耳触りの悪い不健康かつ不健全なロックを衝動的に掻き鳴らして暴れてるメンヘラ女どもは反省しろ。バンド内の男とヤるな。

 

・始まりの歌


・またね


・大人ごっこ

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6位:リーガルリリ
(結成:2014- メジャーデビュー:未定 出身地:東京)


──ビジュアル面はジャガイモだが、しっかりギターが唸る音楽は土の味がしていい。

ニルヴァーナに影響を受けた」とそのアンマッチを気にせず堂々語るおかっぱ娘のオオモノ感。

独特の荒削りなグルーヴ感は若きがむしゃら故?それとも天性の才能?

次世代のチャットモンチーと呼ばれるにはまだまだ遠いが、将来性は半端ないので要チェック。

 

あとプロデューサー頑張れ。土の味を残したままジャガイモを洗う作業は難易度高いぞ。ただ焼けば香ばしくなったシシャモとはちゃうんや。


リッケンバッカー


・はしるこども


トランジスタラジオ

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5位:ポルカドットスティングレイ
(結成:2015- メジャーデビュー:2017- 出身地:福岡)

──とりあえず「サイケブりたいやつ」が聴く。好きなバンドは?と聞かれたとき。自分のアイデンティティを象徴させる上で、ちょっとだけメインストリームから離れた、シンボリックな答えが欲しい。

 

そんな需要に的確なマーケティング戦略を用いて応じたのがこのバンド。ボーカルはゲーム会社に就職後、脱サラしてバンドを始めた。twitterの裏垢で10代20代を大量にフォローして、日々膨大に流れてくるリアルなつぶやきを歌にする。

 

マーケットに合わせてるので“共感する〜”なんて当たり前。AIのようにビッグデータを解析し「いま、当たるもの」をクリエイション。

“シンパシーを演じるロジカルさ”は「アートではなく工業製品」と一部ガチ厨の反発を招いたが、ミュージシャンが自己表現者として立つか演技者(actor)として立つかは本人の自由だし、聴き手の感性を揺さぶった時、アートはそこに生まれる。

 

・エレクトリック・パブリック


テレキャスター・ストライプ


・シンクロシニカ

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4位:the peggies
(結成:2011- メジャーデビュー:2017- 出身地:神奈川)

──結構ガチでロックやってて音楽性も志向してるものの、ボーカルの声が乗ると「よくあるポップ感」が耳触りだけ一気に跳ね上がる。

つべには無いが「GLORY」は21世紀のガールズロック・キャッチー部門で1,2を争う曲。

出す曲出す曲あまりにも「ウケ」のド真ん中に王道ストレートをぶん投げ続けているため、自分たちのやりたい音楽捨てて恣意的に市場の売れ線狙ってんなコイツら、資本主義のチワワが・・・

みたいに邦ロック厨のある宗派からは敬遠されているが、ふつーに本人らがやりたい方向性コレでしょ。


・LOVE TRIP


ネバーランド


・I 御中〜文房具屋さんにあった試し書きだけで歌を作ってみました

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3位:MOSHIMO
(結成:2006- メジャーデビュー:2013- 出身地:福岡)


──犬のように跳ね回るポチ。こっちが恥ずかしくなるぐらい青春と好きを爆発させた音楽。ポカリスエットとか炭酸ジュースのCMにはよ使ってもらえ。


ここまでキャッチーに「王道」を疾走しつづけるガールズバンド、これまでいたか?と思うくらい、アッパーチューンもバラードもすべての曲がコッテコテに“ガールズバンドのステレオタイプ”をガン押さえしていく。


オマエら、“This is me”な個性が求められる今の時代を、本気でこんなド・ポピュラー音楽ひっ提げて戦うつもりなのか。シーブリーズの甘酸っぱい匂いがオトナに構えた胸を突く。

 

 

・支配するのは君と恋の味


・圧倒的少女漫画ストーリー


・命短し恋せよ乙女

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2位:FINLANDS
(結成:2012- メジャーデビュー:未定 出身地:神奈川)

──寒空を切り裂くのは金切り声。凍てついた恋を嘆くメンヘラの嗚咽。斬りかかる高音のギターリフとそれを追いかける冷静なベースライン。

癇癪モードと優しさモードのサイクルに絆されて「心配でほっとけない感じ」を思わず覚えちゃうような奴こそ、こういうヘラった女の絶好のカモだ。

 

彼女らは悲恋のトラウマに囚われながらも“ハッピーエンドへの諦念”を予め備えることでなんとか今日をやっていっている。

ヘタに手を出して、その悲観を塗り替えてしまうような“明るい未来”を振りまいてはいけない。一度騙ってしまえば最後、もう“取り消し”は効かない。

 

・ウィークエンド


・月にロケット


・ゴードン

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1位:yonige
(結成:2013- メジャーデビュー:2017- 出身地:大阪)


──ガーリーな悲恋や後悔を灰汁の抜けた音楽で歌い上げる、アジカンの『ソラニン』が芽衣子よりも似合ってしまうガールズバンド。

突然、別れを切り出されても、ノンエモーションでケロっとさよならが言える。

はじめから「嘘」は織り込み済みだから、自分の明日はブレない。あいつに貸した寝間着を淡々と洗濯機に放り込む。

 

…実はこういう女が一番クセもので、ガチで惚れさせるのが最も難しいタイプ。

深追いしすぎればその毒にやられて、百戦錬磨のイケメンですらもメンヘラ化させられてしまう。

 

 

・さよならプリズナ


・アボカド


ワンルーム

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以上。

とりあえずこの辺押さえとけば、
今のところ間違いなし。

 

 

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