オンナの「感情システム」をハックせよ──すべての感情は生存とセックスの為にある:ココロの取り扱い説明書(序編)
モテる男とは、人間の"感情"にうまく対処できる男である。
カウンセラーのヤリチン率は異常。
モテたい?
──ならば、女の子の感情に向き合い、その発露に対処して、うまくハッピーな方向に操作してあげることが重要だ。ヒトの「感情」のメカニズムを一通り理解しておくこと。
“オンナゴコロって難しい!ワケの分からないタイミングで泣くし怒るし!”
ちょっと待って!オンナが「喜怒哀楽」の感情を引き起こすワケ(理由)を、本当に理解しているだろうか?
○ 職場で上司に詰められたから→泣いた
○ (自分が) 記念日を忘れていたから→怒った
○ (自分が) ジョークを飛ばしたから→笑った
…それ、ホントに「○○したから」が理由なの??
・・・は?どーいうこと?本人はそれが原因だって言ってたけど。
違う。
その"理由"をちゃんと理解し、本質的な対処をしていなければ、オンナが不満を抱くのも当然だ。
だれもが人間の「感情」というものを表面的にしか捉えられていない。コトバの世界だけで生きているから。
感情が換起される“本当の理由”を知り、本質的な対応をしてあげることが大切。
曖昧な「フィーリング」に頼って、手探りの対処をするのはもうやめよう。「相手のキモチを思いやる」なんて、男女関係においては地雷なんだ。
参考)男女のすれ違いの原因の99%は、『相手の気持ちになって思いやること』から起きる。
http://www.fightclubjp.com/entry/2018/02/13/003805
今回は、序編だ。
──具体的な「喜怒哀楽」について語る前に、ヒトに感情が備わっている理由、そしてそれが、どのように有用に働くのかについてざっくりと説明していく。
当ブログは、モテたいすべての男のために、ヒトの恋愛、そして口説きに役立つナレッジを生物的な視点から(そして上から目線から)提供する。
※ タイトルに「オンナの」とつけたけれど、この冠はあくまで当ブログの読者層に向けたもので、そこには “オンナは感情的だからコントロールしなきゃ” みたいな趣旨は含まれていない:女の子もぜひオトコの感情を “コントロール” してほしい。その需要は大きい。
* * *
大前提:ヒトは動物であるということ。
──ホモ・サピエンスは「生物学」のカテゴリで扱える大型哺乳類の一種だ。
そして、「生物の身体システム」とは、生物の誕生と進化の歴史そのものだ。
おそらく極小の物理学的 / 化学的存在からそれは発生し──俺は“物質と生物の中間存在”であるウィルスにその起源を見ている──、 単純なバクテリア時代から、有性生殖システムの採用を経て巨大化するに至るまで、長年のトライ&エラーを繰り返して積み上げられてきた構造とメカニズムが俺達のカラダにも備わっている。
だから、進化の歴史=“ 起源 ”を解き明かすことが、人間の理解に繋がる。
喜怒哀楽はなぜ起こる? 不安は?嫉妬は?愛情は?疑いは?
日常を生きる上でわれわれのココロに絶えず沸き起こってくる “これ” は何。
なぜ世の中には気持ちいいことと不快なことがある?それをするとなぜ楽しくなる?それをした時はなぜ憂鬱になる?
これらにはすべて、生物の進化に紐付けられた“仕組み”がある。仕組みとは、ロジックのことだ。
「感情はロジカルなものじゃない」─という人がいる。発言者の真意は異なるだろうが取り急ぎ否定しておこう、ヒトの感情は極めてロジカルに喚起され、極めてロジカルに働く。すべては、ロジックが支配している。
「ロジック」というワードが小難しければ、「法則」と言い換えてもいい。人間のあらゆる感情は生物学的な何らかの「法則」に従って作動する。「感情」というヒトの生理的メカニズムは「法則」によって貫かれている。
そして、それが"法則"に従ってスイッチ「ON」になったり「OFF」になったりするのであれば、その法則 (ルール) を学び、実際に用いることができれば、ヒトの感情は操作できる、ということになる。
それを使いこなせるようになる──というのが、モテたいすべての男にとって、人間の感情の仕組みをオベンキョすることには大きな意義がある、と俺が声を大にして主張する理由だ。
感情はアルゴリズム。
──ヒトの「感情」は生理学的なアルゴリズムだ。じゃあなぜ、感情なんていうシステムがわれわれに備わっているか?
生物本能を遂行させるためだ。
じゃあ、なぜ、われわれ生物は「本能」を遂行する必要があるのか?というと、それを遂行することこそが “生きるということ” だからだ。
生きるということ。
生物は生きなければ、生物であることはできない。生物が生物でありつづける以上、生物は生きなければならない。
生きなければならない・・?べつに死んでもいいじゃん、って?
死んだら生物じゃなくなってしまう。
─ 生物にとっての「生きるということ」は「(生物として)“在る”」ということだ。「ない」ものはここに「在る」ことはできないから、俺たちが生物である以上、「生きる」という本能がそこに備わっているということになる:「生きる」本能を持たない生物はいない(あるいは、そのうちいなくなる)。
そして、その「生きる」本能は、遺伝子の生存戦略に沿う形でプログラムされている。
「生物」とは「自己複製(コピー)したがるタンパク質」の集合体であり、その無限のコピー、コピー、コピーの行動を計画し、司っているのは遺伝子だ。
「コピー」をするのは、それが遺伝子にとっての「生きる」ということだから。
──生物には「生きる」本能が備わっている、と言ったけど、そこには生存本能だけでなく、生殖本能も含まれている。
セックスをして、自分とは別の個体のなかに遺伝子をコピーすることが、遺伝子にとっての「生きる (生き続ける) 」ということになる。
Everything's a copy of a copy of a copy. ──『ファイトクラブ』
Q.感情はなぜ起こるか?
A.動物に遺伝子生存戦略を遂行させるため。その遂行に有利に働くため。
──分かりにくい? でも、わかりやすくカンタンに書くより、それっぽく難しく書いたほうがカッコいいし、なにより賢い気分になれてキモチイイ。
ブログはオナニーだ。自己顕示欲。知識階級の人たちは「“知的好奇心” に突き動かされまして」なんて誤魔化してるけど、研究もお勉強も生殖競争の一環としてヤッてるに過ぎない。俺はあいつよりもモノを知ってる、俺はこんなことを世界で初めて発見した、すべてキモチイイという感情からヤってることだ。
なぜキモチイイか?
──遺伝子生存戦略において、それが有利に働くからだ。(Re)
"いやいや、生きのびるのに有利ってんならともかく、ガリ勉って別にモテねえだろ。遺伝子を紡ぐ上で、その理論はおかしい。。。" と、ツッコミをくれたら嬉しい。
ヒトが「知力」を身につけた背景には、「ヒトがかつてサバンナにおいて"最弱"の動物だった」という悲しい(ー悲しいか??)過去がある。知性は「強さ」に代わる生存の代替手段、そこから発展して、モテに有利な代替手段として発達してきた。ヒトは猛獣との生存競争において「強さ」でなく「アタマを使うこと」を覚えたが、同様に非モテはモテ男との生殖競争において「強さ」ではなく「アタマを使うこと」を活かした。
── 一概に言い切れるものではないが、現代人の行動プロセスにおいても「勉強したから→モテない」ではなく、「モテないから→勉強した」という因果が深い所で成り立っているとすれば、オベンキョ好きが非モテばかりに思えるのは当然だ。しかし彼らは勉強しなければもっとモテなかったハズなので、そういう意味でこれは適応的だろう。勉強はモテるために為されるのだ
そう、少なくとも、、、遺伝子は、
"キモチイイこと(行動)"がこの世界で長く生き延びたり、セックス獲得競争において「有利に働く」と思っている。
(否、遺伝子は思考<think>しない、思考の定義にもよるが、それはあくまでも “結果” だ )
もちろん実際には「キモチイイこと」をそのまま追求することが、現実世界のセックス獲得や遺伝子生存において有利に働かないことなんていくつもある。
ヒトの歴史と生物の進化の間に時間的なギャップが存在するからだ。
「進化」の時間スケールを鑑みて考えると、ヒトのアタマやカラダの構造は一万年前からそれほど大きく変わっていないと言われている。
“ヒトの「生」には、あまりに「ツライ」ことが多すぎる。”
・・・そう思うなら、その責は、 “ここ数千年間であまりにも急激に発展し過ぎた人類文明” に負わせよう。
一万年前に有利だった進化の形質が、現代においては適合しない(不利になる)ということが、ヒト社会においては様々なシーンで見受けられる。
たとえば「文明化」とは、生物的な観点から述べるなら「ヒトの家畜化」といえる。
──そして、野生と家畜で、動物がその社会やコミュニティを生き延びる(またはセックスを獲得する)のに必要な思考や能力というものは、大きく異なる。
ヒトが一般に、労働を「ツライ」と感じるのは、その“不適合”の結果だ。
それを「キモチイイ」と感じる方が有利であれば、淘汰を経て、やがては労働を「キモチイイ」と感じる個体のみが生き延びて、ヒトゲノムに「労働大好き症候群」*1 のようなモノが取り込まれることになる。そうしてわれわれホモ・サピエンスは、種として進化する。
*1 「イヌ」は実際に、ヒトに家畜化されたことによってつねにニコニコと愛想よく他者に接してしまうという病「ウィリアムズ症候群」がゲノムに取り込まれたオオカミ、という事実がある。
>イヌが人懐こくなった理由は「難病遺伝子」に
妖精のような顔つきや高い社交性もたらす人の遺伝子疾患との関連が判明
▶︎ そして──驚くべきことだが──、そのような「進化」は、実際に現在進行形でわれわれの身に起こっている:ニコラス・ウェイドの "Troublesome Inheritance Genes, Race, Human History" (邦題:人類のやっかいな遺産 : 遺伝子、人種、進化の歴史)がサイコーに面白いので読んでほしい:
通説とは異なって、ホモ・サピエンス史における直近の数千年ほど──いわゆる「歴史」が紡がれ出して以来の年月に、ヒトの種としての「進化」がいきなり"ストップ"したなんてことはない。
むしろ、文明によってヒトが「家畜化」されたことにより、進化のスピードは急速に早まっている。:われわれはつねに淘汰圧に晒されている。2018年の現代日本においても大きなうねりのなかで日々 “セックスできる個体とセックスできない個体の選別” が淡々着々と行われている:(現在の日本人男性20歳〜29歳の童貞率は約42%にのぼる)。
───ただし、労働を「キモチイイ」と感じる形質が、ヒトの生殖競争においてかならず有利に働くかどうかは分からない。労働を「キモチイイ」と感じる個体の方がより高確率で、遺伝子生存競争の“負け組”になってしまうことだってある。
単純な話、「労働=キモチイイ」と感じるようになったニュータイプのヒト個体は、他人によっていいように使われる / 搾取されるようなポジションに、従来よりも陥りやすくなってしまうだろう:誰によって?──労働を「ダルい、したくない」と感じる真逆のヒト個体:“家畜牧場”の経営者、投資家、奴隷主によって。
彼らは、自分で労働するよりも、システムをつくったり、それに投資したりして、上前を回収することで"働かずに"儲ける資本主義社会の勝ち組たちだ。
アロハシャツを着て、毎日ジムに通って汗を流し、真昼間から酒を飲んで酔っぱらっている謎人種のオッサンたち、、、うーん、やっぱり、このニート同然の存在は、女からものすごくモテる。
カネや、特権階級の地位だけが理由ではなく、“ 時間 ” というリソースを大量に所有することが大きい。彼らはシンプルに、デートやセックスに割ける時間が多い。そしてオンナは「格上の人間に」「構ってもらう」ことが大好きだ。
女は、ヒマな男を “狩りに行かない無能オス” として本能的に蹴散らす一方で、社会の「ボス」として、ザコ男たちから納められる上前によって生活している"有能ゆえにヒマなオス"は大好きだ。
いくらニート同様の生活をしているからといって、ニート同様にモテないわけではない。彼らはむしろ、すごくモテる。*
*そうなると「女はよく働く男が好き」という世の中の恋愛論者が主張する言説の事実性も揺らいでくる:男はみんなモテるために働くが、女から本当にモテるのは“働かない”個体かもしれないし、“他人に働かせる”個体かもしれない。万が一、「男は働けば働くほど非モテになる」なんてことが判明すれば(一部判明しているが)、“とにかくモテたい俺たち”の人生計画は修正・変更を余儀なくされるだろう
──東大理Ⅲ出身、ハーバードを経て医者で弁護士という最強の肩書きを持つ某・元知事のように、人生をかけた“モテる努力”の行き着く果てが「しょーもない出会い系サイトでしょーもない女を釣れるようになること」でしかないのなら、あまりに虚しすぎる。要は、目的に適う努力をしようということなんだ。
労働に対する「めんどくせぇ」や「ダルい」といったネガティブな感情
──それらもある側面では、生存&生殖競争を勝ち抜けるための武器として立派に機能し、ヒト個体のセックス獲得や生存に貢献しているということ。
すべての感情には、俺たちを生物的に有利な方向へと導くための、ポジティブな目的が備わっているのだ。
「めんどくせぇ(不快だ、不便だ)」と思う感情がヒトに備わってなければ、いまこの世界に溢れているヒトの発明物の多くは地球上に存在していないだろう。
ex. 書物で情報を集めるのが「めんどくさい」と思った人間が、ネットで情報を集められるようにした(そしてそのコミットは無意識の生存戦略や生殖戦略に突き動かされている!科学者の知的好奇心は生存戦略、名誉追求心は生殖戦略にそれぞれ紐付けられる)
──だから、前置きの長いこの文章をここまで読んで「メンドクセェ、さっさと本題に入れや」と思うその感情には、大いなる価値がある。
その感情は大切にするべきだ。メンドクサイものをメンドクサくなくしたいというエネルギーこそ、人類の進歩と繁栄の土台を担ってきたものなのだから。
そして、これを「メンドクセェ」と思わずにマジメにシコシコ読んできてしまったようなきわめて奇特なタイプの人間は、過去ほとんどのサピエンスの歴史においては間違いなく劣等種であり(言い方がキツイなら進化生物学ワードで「適応度が低い」と言ってもいい)、淘汰圧を強く受けてきたに違いない。
だからこそ、タラタラした長文をメンドクセェと思う人間が現代社会の大勢を占めている。まあ、時代は変わるけど。
「感情に対する対処法」を身につけるには、感情が起こる理由を知ること
──ヒトの感情または意思決定は、経済学や社会学、法学の文脈で語られるような“至近の理由(proximate cause) ”によってではなく、生物学的な“究極の理由(final cause)”によって引き起こされる。
・オベンキョしたい人向け
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ティンバーゲンの4つのなぜ
だから、ヒトの感情に対処する適切な方法(オンナが求めている"正解")を知るには、ヒトにその感情が備わった理由:進化的な起源を探ることが、遠回りなようで、一番の近道になる。
オンナがある感情を引き起こす理由は、至近な要因から探ると、数え切れないほど多くのパターンがあって、それへの正解の対処法もいちいち異なる。
ex.「仕事とわたし、どっちが大事なの?」→ 「そんな質問させちゃってごめんな」と優しく抱きしめる
:この男の対応の仕方(テンプレ*1)が、まるで予め定められていた“正解”であるかのように、女に対してうまくワークするのだって、男女のやり取りを動物のオスメスのコミュニケーションと捉えていれば、特段驚くようなことではない。
こういうやり取りがうまくいくのを見て、コトバの世界に生きている人は「理屈に合わない。。」とたびたびボヤくのだけれど、コトバの背景にある感情のやり取りに着目してみれば、生物学的な理屈がそこにはちゃんと存在していて、ちゃんと歯車が噛み合っている。
*1 テンプレが上手く機能しないときもある──それは、同じコトバ:「仕事とわたし、どっちが大事なの?」の裏に普通とは異なる感情が潜んでいた場合や、男の言い方や態度がマズいなど、女にまた新たな感情を生じさせてしまったがゆえの齟齬であり、そのような場合もそこにある感情を“識別” することで 対応の “正解” は見えてくる。
ヒトは動物なのだから、そのコミュニケーションは動物同士のやり取りであり、動物同士のコミュニケーションにはかならず生物学的な理屈が存在していて、そのアルゴリズムに沿う形で融和したり、反発したりするようにできている。
だから、「こういう時はどう対応するのが正解か」と自らの経験から帰納的に導き出した"正解"を一つ一つ暗記しておくよりも、まずは根本のメカニズムをガッと一掴みにしてしまおう。経験によって、相手によって修正を加えていくのはその後だ。
オンナゴコロは分からない?
─ どういう事だろうか。ヒトの感情が紛れもなく「システム」である以上、それが引き起こされる生物的な要因はほとんど既に解明されていて、俺たちはその知見をスマホ一つで利用できる。
ヒトは動物で、ヒトの心はピタゴラスイッチだ。
─ こういう野蛮なことを言うと決まって反感を抱くヒトがいるが、その反発心こそ感情のピタゴラスイッチによって引き起こされたものだ。そしてそのメカニズムに沿えば、同じことを表現するにしても、できるだけ人々の反発心を刺激しないような言い方・コトバの選び方だって、当然可能だ。
─ それをしないのは、あえてサイコパスチックに、社会秩序に反するカオスな言動をすることが、地位を渇望する人間(たとえば「モテたい」っていうのがそれ)に対しては、動物的な仕組みとして、より“響く”ようにできているから──なんてことも言える。
21世紀の世界に生きる俺たちは、口説き2.0、恋愛2.0をやろう。これまでの男たちのように、目に見えない暗闇の中を手探りを頼りに進んでいくのではなく、
○抽象論──学者たちが解明してきた科学的なココロ・メカニズムについての知見と、
○具体論──ヤリチンたちが経験から教えてくれる感覚的なオンナ心の扱い方
という、これまでけっして交わることのなかった二種類の知恵をひとつに統合し、普遍的なものとして活用していく。
そして、おおよそ非モテが恋愛においてやるべきアプローチは、抽象→具体の演繹だ。具体(リアル)の世界で打ちのめされた奴は、抽象(理論)から始めなくてはならない。
天才バッターに、「バットの振り方?ここをこう引くだろ、んでここをこう重心かけて、これをこうしてこうだよ!」と感覚的に説明されても、もともとセンスがない奴は全然分からないし、さっぱり打てるようにはならない。
それでも実践をひたすら繰り返すうちに"感覚"はふつう身についてくるモンなんだけど、「※イケメンに限る」なんてワードがアタマの口癖になっている非モテの場合、「とにかくアタックすりゃいいんだよ」が難しい。
“ 絶対にクリアできないゲーム” に何度も挑み続けるメンタルを持っている奴はそうそういない。だからはじめに攻略本を読んでしまおう。こういう操作ができればクリアできる、あとは練習だ、と分かっていれば、やる気も出てくる。
まずは理論(抽象)を把握し、そこから行動をリアルに起こす(演繹)。実践(具体)を経ていく中で獲得した経験知識を、アタマにフィードバック(帰納)する。
──これがオススメのサイクルだ。
セオリーより始めよ/THEORY DRIVEN
当ブログでは一貫して、ヒトのココロメカニズムを"動物進化"という観点から説明したい。以下に進化心理学という新たな学問(この学問分野は1990年代に誕生したばかりだ)を切り開いたふたり、トゥービー&コスミデスの弁を並べておこう。
1.脳とは自然淘汰によってデザインされた、環境から情報を抽出する“コンピュータ”である。
2.個々の人間の行動は、この進化したコンピューターによって環境から抽出した“情報”に応じて生じる。行動を理解するには、行動を生んだ“認知的プログラム”を明瞭にする必要がある。
3.人の脳の認知的プログラムは“適応物”である。これらが存在するのは、祖先が生き残って繁殖することができるような行動を生み出すためである。
4.人の脳の認知的プログラムは今では適応ではないかもしれない。これらは祖先の環境においては適応的だった。
5.自然淘汰によって生じたのが、脳は多くの異なる特殊な用途のプログラムから成り立つシステムであって単一の一般的な構造物ではないということである。
6.“進化した計算する構造物”である私たちの脳を描き出すことは、文化的社会的現象をきちんと理解するのに役立つ。
(https://en.m.wikipedia.org/wiki/Evolutionary_psychology)
まずは、生物にとってもっとも原始的な感情──「恐怖」の仕組みを解き明かすことからだ。