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なぜ、男は「仕事が忙しい」と「彼女のLINEを放置する」ようにできているのか?──進化生物学から、心のメカニズムを解明する

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なぜ、男は「仕事が忙しい」と彼女のLINEを放置するのか?

と聞かれたら──その質問の意味をメタに何重にも大きく捉えた上での──そもそもの答えはこうだろう。

 

──「人間が動物だから」。

 

「答えになっていない」と思うかもしれない。だけどこれ程までに、この世に起こる “男女のいざこざ” のすべてを一発でバシッと説明できるフレーズなんて存在するだろうか?

 

  • 男が「仕事で忙しい」から「LINEできない」という理由
  • 女が、男が言う「仕事が忙しい」を=「好きじゃない」と捉える理由
  • 女が不安になると「私と仕事、どっちが大事なの?」というフレーズをついつい発してしまう理由
  • 男がアタマが仕事モードの時に連絡してくるかまってちゃんな女を「めんどくさい」と思う理由

 

──こういうのは、世の中の男女が互いになんで?とつねに疑問に思い、言語化が試みられてるテーマだ。

 

その説明の仕方は色々あると思う。だけど、それらすべての理由はおおよそ、ヒトという動物についての生物学的な説明に帰結するはずだ。

 

──すべては「ヒトが動物だから」起きている。この世に存在する、あらゆる「ヒトはなぜ○○するのか?」の疑問について与えられるべき説明は、生物学的なホモ・サピエンスの脳構造や思考メカニズム、それに伴う行動生態や習性からの叙述であるべきだ。

 

「人間は動物じゃないんだから(できるハズでしょ)‼︎ とか、そういう観念が、人間についての、また異性についての“理解”をムダに難しくしてしまう。

 

例えばの話、

「ライオンのオスは狩りをしている時、パートナーのメスに恋い焦がれて悶々とすることはありません。そんな事をしていては狩りができない上に、危険だからです」

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と、日曜日の夜に何気なく見ていた『ダーウィンが来た!』でナレーションが流れたとして、

 

えええ!!!

奥さんのこと考えないとか

サイテー!!!!

 

とかお前らは思うのか??

 

──絶対思わねぇよな? だって「動物」だし。

そうなってるもんはそうなってるもんなんだから、そうなってる以上仕方がないというか、多少ムカつくとしても諦めて “納得” するハズだ。

 

 

しかし、一方で、

 

「男は仕事に集中している時、ラブラブモードになる余裕などありません。彼女のことを想ったり、妻への愛を意識したままではロクに仕事ができないし、生産性が上がらないからです」

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──という文章を目にしたらどうだろうか?

なんてヒドイ男!!

努力が足りないだけじゃん!!!

と反応する人はきっと大勢いると思う。

 

  • 💭 脳みその仕組みに"努力"とかあるの??;そりゃ努力を積めば「不可能」ではないだろうが、それはディスレクシア(識字障害)の人間だって努力すれば一日一冊本を読破できるとか言うのと同じだ。

 

  • 考えて欲しいのは女にとってすべての男は“障害者”だということだ。──この危険なフレーズ以上に、男と女の構造上の違いを理解することにおいて、確かな実感を伴って機能するコトバを俺は知らない。

 

女がカンタンにやってのけること(仕事の最中に付き合ってる彼氏のことを考えたり頭をラブラブモードにする)が、男にはできない。もしくは、女がやるよりもはるかに困難で努力が必要な行為であり、相当頑張らなきゃ無理だ。

 

相手がそもそも障害(ハンディキャップ)を持っていると思えば、「(私にできることが)なんでできないの?」とイライラと腹を立てることはないと思う。

 

記憶力が鋭敏なサヴァン症候群の天才に、

「なんでこんな本1冊くらい、1回読んでぜんぶ暗記できないの?」

と問われたら、俺たちはどう答えるだろう。「アナタだって嫌なことをすぐに “忘れる” ことができませんよね」と皮肉を返すだろうか。(あるモノサシで「優れている」と思う人間が、別のモノサシでは「劣っている」ことなんて、この世界にはいくらでもある)──そしてもちろん、サヴァン症候群の人はそんなことは言わない。「相手は自分とは違う」と分かっているからだ。

 

相手を自分とは「違う」と思うこと。

:こういう思考のフレームこそ、異性を理解する上でもっとも重要なことだ。違いを認めること。

 

「違いを認めること」は、違う人間同士が「うまくやっていく」ための唯一の秘訣

──自分と相手の違いを認めて「そのままでいい」とするところから、宥和は生じる。

その違いを認めずに、「一緒になれ!」「一緒であるべきだ」「一緒じゃないなんておかしい!」と、違うものを同じにしようとしたり、みんなで同じになろうとするところから、反発や問題は生じる。

・「みんな一緒に仲良く」「仲間はずれはいけないことだ」をクラスのスローガンに掲げている小学校でいつまで経ってもいじめが絶えない理由は、「仲間はずれになっているヤツ」(一人でいる子など)=「悪者」(みんなと一緒に仲良くしない主義者)になってしまうからだ。

・たとえば、「一緒」などという理念がなく、むしろ「違うこと」が前提の環境:大学はどうだろうか。滅多にいじめは生じない。それぞれの人間がそれぞれに気の合うやつで集まって好きなことをやっている。それでも社会、そして世界は滞りなく回る。うまく行く。

 

異性を、動物的に「違う」と思うこと。

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──これができない人間は、男であろうと、女であろうと、だいたいモテない。相手の扱い方をわかっていない(自分が扱ってほしいように扱ってしまう)んだから当然だ。

 

俺たちは「イヌ」や「ネコ」のように、もとから「違う」前提を頭に持った状態で相手個体に接する場合、相手に合わせた適切な対応を取ることができる。「イヌはこうされたら喜ぶ」ということを知った上で、それをやるからだ。

 

しかし、相手個体がヒトである場合、俺たちはそれができない。相手を「自分とは違うもの」として考えないからだ。

 

なぜ、男と女に行動や思考の「違い」が生じるか??

──それはオスの生存&生殖戦略とメスの生存&生殖戦略の基本方針が全く異なるからだ。激しい数字争いの中を生きる営業マンと、ママグループの中でうまく生き抜こうとする母親くらい、両者が採るべき行動戦略は異なる。

ヒトの脳は、男の筋骨隆々の肉体や、女のガイノイド脂肪たっぷりのカラダがそうであるのと同様に、紛れもなく淘汰の賜物だ。

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※ 人によっては「戦略?そんなもん考えてねぇよ」──と(文字面だけに反応して)思うかもしれない。違う。そういうことじゃない。それはキミの無意識の中に、あるいは「意識」として、“プログラム”されている(組み込まれている)ものだ。

 

 

* * *

 

 

ようやくになるが──(ブログの文章構成としては最悪だから良い子のみんなはマネしないように)、

表題にした「なぜ、男は『仕事が忙しい』と彼女のLINEを放置するのか?」について、進化生物学、神経科学、認知心理学進化心理学的な知見を応用して、カンタンに答えてみよう。

 

 

 

💭男が「仕事で忙しい」から「LINEできない」という理由

 

──それは脳の思考システムが複数のモジュールから成り立っているため

そしてヒトはその思考システムを機能させる際、それぞれ異なる「意識モード」をアタマに立ち上げるようにできている。

 

男にとって「仕事」用の思考に最適化された意識モードと「オンナとのLINE」用の思考に最適化された意識モードは異なるのだ。

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「意識」とは、脳みそというコンピュータ上に立ち上げて作動させるWord、ExcelPowerpointのようなソフトウェアだと考えていい。

 

そして脳は、何か一つの意識ソフトウェアを立ち上げると、ほかの意識ソフトウェアを同時に立ち上げることができない。いまWordを作動させているのなら、Excelを同時に立ち上げることはできない。

 

なぜか?──それについては「意識の統合情報理論というものをサクッとおベンキョしてもらうのが手っ取り早い(つまりは、手っ取り早く理解するのは難しい)。

───意識は情報の多様性を維持したまま、 “一なるもの”「統合」され、スポットライトのように照らされてなきゃいけない。たとえばヒトの小脳が800億個のニューロンを持ち、豊富な情報量を取り扱えるにもかかわらず「意識」を生みだせないのは、それらが別個の多様性を維持したまま「一なるもの」に統合されないからだ(それでは"無意識のゾンビ"しか生み出せない:ご存知、小脳は人間の行動プロセスを「ゾンビ化」=自動化させる場所だ)。

───それに比してニューロン数200億個に過ぎない大脳皮質が「意識」を生成できるのは、脳内の豊富な情報をその多様性を維持したまま「一なるもの」に「統合」できるために"意識(=オレ、ワタシ)"の成立条件を高レベルで満たすからだ。そして、その「統合具合」が状況によって変わることで「意識モード」は複数タイプ生み出される。つまり、人間はシーンによって複数の「オレ」「ワタシ」を使い分けている。

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───『意識はいつ生まれるのか   脳の謎に挑む統合情報理論(原題:Nulla di piu grande - Dalla veglia al sonno, dal coma al sogno. Il segreto della coscienza e la sua misura』/マルチェッロ・マッスィミーニ & ジュリオ・トーニ著 より

 

✔️重要なこと: 君の脳みその中には、“ 誰か一人の考える人間(= a thinker) ” が住んでいるわけじゃない。

 

「どうやって呼吸しよっかな?もうちょっと早めのリズムがいいかな?」「いまカラダのあそこがちょっと酸素足りてないから赤血球作って血液送り込まなきゃね・・・」───こんなことを “脳みその中に住んでいて、考えること=thinkを担当してる、ある一人の人間” が全て処理できるはずはないだろう?

 

脳みその中にはモジュール化された複数の思考システムがある。そして、それらの情報を司令室のような場所(あくまで「ような」だからね)に一手に集めて、「監視」&「戦略構築」ごっこをするのが意識=管制室の役割だ。

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(もちろん、脳内においては「意識のスポットライト」が届かない思考領域がほとんどだ。だがそれらの思考領域に関する情報も “無意識” 的にかき集められていて───じつは無意識領域にFBIみたいな情報機関も別個に存在している。それは動物個体の身体中から情報を集め、ホメオスタシスを管理し、情動プロセスを生成するのに重要な役割を果たす───そこのエージェントから様々な情報が、しれっと意識=管制室に届けられていたりする)

 

───そして、その意識=管制室を構成するメンバーは、ヒト個体がいままさにリアルで直面しているシーンや目的に沿って、バリエーション豊かに人材構成が変化する。

 

つまり、「意識」という脳みそのブレーンは、財務省法務省経済産業省厚生労働省文部科学省国土交通省防衛省などなど、シーンや目的にわけて、最適化された、問題にコミットするのに相応しい人材 (脳の神経的部位) が、それぞれ臨時に召集されて成り立っている。

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───さらに重要なこととして、脳みその中に生じるこれらたくさんのタイプの「意識」を、すべて統括&掌握する責任者=総理大臣 or 大統領みたいなものは存在しない。

 

人間の脳みそにあるのはあくまで「複数の独立した意識(シーンによってそれぞれ独占的に切り替わる)」に過ぎず、「責任者」なんていう、それらの意識をまとめて統括する存在=上位意識は存在しないんだ。

 

───たとえば俺たちが他人と交流する際に、“意識人格” として出てくるのは「責任者」じゃあない。

 

そういう他人との交流においては、「外務省」というあくまで意識人格の一つに過ぎないものが “責任者ごっこ” をするために、前に出てきたりする。

 

───「ウチ (の首相) の意向はこういうものでして、、/ I think....」なんて外交官はペラペラ喋るだろうけど、じつは「首相」なんてもんはいなくて、外交官は「ウチの首相(←いない)はきっとこうお考えだろう」ということを、仮想的に、社交戦術的に、デタラメに、ときには謎の確信を持って、お喋りしてるに過ぎない。

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───同様に、目の前の他人がなんか危なそうならコワモテで話の通じない「防衛省」が意識を乗っ取って、“責任者ごっこ” をはじめるかもしれないし、もっと損得勘定が必要な場合なら「経済産業省」とかケチな「財務省」も出てくるし、なんか倫理的にヤバそうなら「法務省」が責任者として出てきたりする。

 

───このことはつまり、人間誰しもがじつの意味で「複数人格」であるということを示唆する。

アイデンティティ/自己同一性」の感覚は、あくまで人間がパニックを起こさないように生物進化(自然選択)によってわれわれに備わった“思い込み機能”に過ぎない。

(そうじゃなかったら解離性人格障害の人みたいになって、本当のオレって「誰」なんだろう・・・?と毎日悩むことになるだろう)

 

───そしてこのことは、人間誰しもが、ある意味で「偽善者」であることの証明でもある。

(“ おばあちゃん” に会うときに勝手に性格が変わることを実感する人はいないかな?それは「嘘をつこう」と思ってそうしたのかな?)

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───安心してほしい、「勝手にいきなり性格が豹変する」のは、なにも君がおかしいのではなく、動物なら皆そうなんだ

 

それはたんに"取り繕っている""感情に振り回されている"というものではなく、意識の構成そのものが別のパターンに変化しているということだ。

 

ヒトを含む動物の意識人格(もしキミがチンパンジーなら意識パン格というものは、生物個体が世界を生きていくうえで出くわすさまざまな場面状況に応じて、もっともそれに “フィット” するものへと勝手に切り替わるようにできている。

 

*たとえばつねに穏やかに笑っているだけでは「適応度」=遺伝子をどれくらい残せるかの期待値が低下して自らの遺伝子生存戦略は失敗・淘汰されてしてしまうかもしれない。

 

そのためにリスク覚悟で“怒り”や“嫉妬”などを表明することが適応的になる場面状況もあるし、あるいは合理的に振舞ったり、共感を示したり・・・とにかくシーンにおいて“適応的な振る舞い”というものは都度変化する。

 

生物個体が生きていく上で、場面ごとに何を重要視すればいいかの優先順位が変わるため、われわれの意識的思考システムもそれに応じて変化するように進化適応している。

 

たとえば行動経済学の世界で有名なものに「ヒトの損失回避バイアス」があるが、進化心理学者ダグラス・ケンリックは、ヒトの男性が“異性獲得”のための意識人格を活性化させている場合、この思考バイアスは完全に消滅してしまうことを研究によって突き止めている。

 

脳の神経的各部位が 不均等  に繋がり、「一なるもの」として統合されることで生じている「意識」というシステムは、適応的な思考を実現させるためにその配列を状況によって変化させる。それによってその“配列具合”によってこそ生じている意識そのもの(=人格チンパンジーであればパン格)が、完全に別のものへと切り替わる。

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───男は、いま「仕事をこなすための脳みそモード」を立ち上げているなら、それを終了させない限り、

「オンナへの恋心を喚起させてニヤニヤするモード」

を立ち上げることは出来ない。

 

───男の中では、そのふたつは「意識の省庁」が分かれている。Excelという意識モードをいま立ち上げたいと思うなら、現在進行形で立ち上げて作業しているWordという意識モードを一旦終了させる必要がある、ということだ。

 

→一方、オンナにはそれができる、ということが多くの研究によって示唆されている。

おそらく、オンナの脳の意識モジュールはwork (システム思考、仕事) とchatting communication (共感などを含む他者との感情的なやりとり) が男のように別のソフトウェアとして分離しているのではなく、一つのモジュールにまとまって収められられている。

それには、人類史を通じてオンナにとってのwork(食料獲得)が木の実/果物採集であったことが大きいだろう。女のそれは男の狩りのように「黙って真剣に獲物を追いかけ、チームの作戦をこなす」ものではけっしてなく、現代人がいちご狩りをする時のように、色んなこと(世間話や悩み、男のことも)をおしゃべりしながら、フィーリングを強く働かせて“仕事”をしていたと考えられている。

 

(───この辺のことについて詳しくは、有名な発達心理学者サイモン・バロンコーエンの名著『The Essential Difference:Male and Female Brains and the Truth about Autism/ 邦題:共感する女脳、システム化する男脳』などを参照してほしい)

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だから、もし、仕事中にエロサイトを巡回している男がいるとしたら、それは単なる息抜きだ。

息抜きをする時、作業と集中は中断される。シコッている時に仕事のことを考えられる男なんているだろうか??

 

繰り返す。

 

✔️男はアタマの意識が仕事モード(情報処理、効率化)の際、オンナについてアレコレ思考することはできない。

fMRIでも確かめられている事実だ。

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──とはいえ、女の子は男の脳みそを持っていないので(つまりこれについて考えるときは必ずオンナの脳をツールにして思考せざるを得ないので)想像しづらいかもしれない。

 

ならば、キミが彼氏を射精させたあとの、彼の賢者モード具合を思い浮かべてもらえれば分かりやすいかもしれない。

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──男が射精した後、すぐさま賢者モードに移行するのは、セックス中の無防備なハアハア状態から冷静なアタマに切り替えて、セキュリティレベルを引き上げることで自分と女の身を守るためだ。

 

そしてその「ハッ!」という “警戒” の際、男のアタマはゆるやかな戦闘モードに入っている。それは現代社会においては「仕事モード」と呼ばれるものに、タイプ的には近い。

 

だから、ちょうど賢者モードの際にオンナとイチャイチャし難いのと同様に、男はアタマが仕事モードの際、オンナについてあれこれ思案を巡らせることはできない。“ウチ” よりも“ソト” の思考だ。

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かといって──、

男は決して、キミをないがしろにしているわけではない。

 

──なんといっても、男が仕事するのはオンナのためだ少なくとも「頑張って」仕事するのはオンナ、ひいては家族のためだ。

射精後の賢者モードが「オンナを守るため」に発動されるように。ワタシに興味ないの?、と思うのは違いだ。ワタシのためにやっている。

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ホモ・サピエンスのオスが危険ながらも外に出かけて獲物を取ってこようと思うのは住処で待つオンナコドモのためだ。貴重なタンパク源を獲ってきて、家族や群れのみんなで山分けにする。

 

もちろん、ホモ・サピエンスのメスも食料獲得として果実採集などには向かうけれど、そこには男の仕事のような殺気だったもの──マンモスの牙に突かれて死ぬかもしれないリスク──は無い。

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そして、オンナのそれは男の仕事ほど、“闘争心”を求められるものでもない。

原始時代において、男の狩り(それは現代における「部活」に近い)とはスポーツだ。そして、狩りで成果を上げるために(=スポーツで勝つために)臨戦状態の男は、必ずしも“アタマに血が上った” 状態ではない。

 

──むしろ、コンピュータのように冷静かつ瞬時に情報を処理し、その情報をもとに適切な行動を導き出すという戦略的なシステム思考を持つことが不可欠だ。

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システム思考とは優先順位と効率の追求であるから、必然的にいまここにいないオンナ(キミ)を妄想することや、それに恋い焦がれることはアタマから優先的ではないとして排除される。

 

 

異性について考えることと、男が狩りをこなすことは、圧倒的に相性が悪い。

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──脳意識はモジュールだ。モジュールは一つ一つ、独立して排他的に作動する。

オトコが女について考えているとしたら、狩りに集中できていないということだし、オトコが狩りについて考えているとしたら、異性に意識を傾けることはできないということだ。

 

しかし、安心してほしい。

 

男が仕事の最中(あるいは仕事に集中したい期間)にキミの大して要件の無いLINEに返信できない(けっして時間がないわけじゃないとしても集中を切らされたくない)ということは、翻って以下の二つのポジティブな事実をキミに提示してくれる。

 

 

ひとつ。

✔️男は仕事を頑張っている。

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──逆に男が仕事を頑張っていない(アタマが仕事モードでない)ならば、キミとの生産的ではないイチャイチャLINEに一日中付き合うこともできるだろう。

 

「男に仕事を頑張らせることができるオンナは太古の昔からずーっと “有能” であり続けてきた。男のケツを、引っ叩くことなく、引っ叩けるオンナこそ、女性の生殖&生存戦略において適応度の高い、優秀かつ有能な個体である。

 

だから、もしキミが「男に仕事を頑張らせる」ことができていると自負するなら、いくらキャリアウーマンからマウンティングを取られようと、胸を張っていい。

 

「女は愛嬌」は決して男がオンナを縛り付けるためだけのフレーズではなくて、キミの母さん、お婆ちゃん、そのまたお婆ちゃんが代々受け継いできた、「女がうまく生きるための知恵」を言葉として結晶化させたものだ。

 

「いかにしてオスに頑張らせるか」は生物学界において共通の、メスが悩み、考え、取り組むべきイシューだ。

 

ずーっとフェミニストの人に怒られそうな話をしてるが、動物としてのホモ・サピエンスの生物学的かつ生態学的な話なのでご愛嬌。

 

 

 

ふたつ。

✔️男は、キミへの愛情を「コスパ」で考えてはいない。

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──コスパとは、効率追求のことだ。この思考フレームは、仕事におけるシステム思考と相性がいい。

 

逆に言えば、男にとって恋愛とは紛れもなくコスパが悪いということだ。愛とは非効率である。だからそれは男のシステム思考のなかには立ち上がらない(──というシステムになっている)。

 

男はシステム思考というExcelを脳に立ち上げている時に、キミからのLINE通知が来て、実行中のExcelを一旦閉じて、わざわざWordを立ち上げなきゃいけないことを嫌がる。

もしくはメンドクセェなと思う。もしくは苛立つ。もしくは「うーん、後にしよう(ごめんね)」と思う。

 

システム思考というソフトウェアで、キミからの愛に溢れたLINEを処理できないのは──ほら!"処理"とか言った!!女はゲキオコだ!──、それがシステム的かつ効率的に処理されるべきものではない(と男が思っている)からだ。

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もし、システム思考というソフトウェアを立ち上げたまま(一旦閉じることなく)、そのソフト上でキミへのLINEを返信できる男がいたとしよう(取引相手から送られてきたビジネスメールへの返信のように。)

 

それは、端的に言うと、キミの愛情をシステムの元で効率的に“処理”することができる──もっとハッキリ言ってしまうと、キミを「利用」しようとしている、ということだ。

 

愛とは効率ではない然るに、キミの愛情に対して、効率思考=仕事モードのソフトウェアを起動させたままに対応できるということは、キミはかなりぞんざいに扱われているということになる。

「性欲処理」みたいなワードはわざわざ出したくないんだけど。

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男が、女とイチャイチャするモードに頭を切り替えるのは、狩りや戦闘という一仕事を終えて「ほっ」とした瞬間に他ならない。男の「ウホッ」はかならず「ほっ」の後にくる。

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オンナを巡って争う、オンナのために狩りをする、オンナのために仕事を頑張る。その「バトル」に熱中/集中している真っ最中において、彼らはオンナに恋い焦がれたり、ムラムラしたりすることはない。

 

"ひと段落"ついたあとに、脳みそのシステム思考というExcelが閉じられ、キミのことを想ってフワフワ考えたり、ムラムラしてシコったり、他愛もない会話をキミと繰り広げたりと、非効率かつ非生産的なこと──そして動物の生殖という観点からは非常に生産的なこと──をするためのソフトウェア(Word)が起動される。

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* Wordが非効率かつ非生産的な人間のためのソフトウェアであると言いたいわけじゃない。あくまで例えの話だ(オフレコ: ×××....)

 

* * * *

 

 

 

ここまで、「男が『仕事が忙しい』と言ってLINEを返さないことについてのポジティブな面を上げてきたので、ヤリチン界の端くれとして、同時にネガティブな可能性も二つほど上げておこう。

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ひとつ。

✔️キミにそもそも興味がない

リソースを女に割く気がない。あるいはリソースを割いている女が他にいる。自分なりに頑張ってみてわかったが、7〜8人と同時に毎日LINEをすることは努力の範疇を超えている。

 

ふたつ。

✔️「察してくれ」と思っている

もう気持ちは薄れてきている。「仕事が忙しくて」は“お断り”の定型文でもある。タテマエは人間社会を機能させている基本的なコミュニケーションだ。あえてそのまま言葉にしないことで、カドが立つことがない。もちろん、決断力がなく、“悪者”になろうとしない男は最悪だ。

 

 

しかし、ここでさらに考えて欲しいのは

オンナは「言外のことを“察する”」能力にオトコよりもはるかに長けているということだ。

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オンナは、代々タネを紡ぐこと:オンナにとっての生存&生殖戦略をこなすこと──において、「察する」能力をその必要性に迫られてかなり過剰に(「のりしろ」を持って)発達させてきた。

 

だから、男の「仕事が忙しいという文言について、俺が後者にあげたネガティブなふたつ──「興味がない」「察してくれ」という意味でほとんど捉えてしまう。そしておもわず悲しくなって泣いてしまう。

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けれども、その女ゆえの思考バイアスは取り除いて考えてみなくてはならない。

 

もちろん、男だって言外の意味を含んで言葉を発することはある(察してくれ)。けれども、大抵の場合において、男の「仕事が忙しくて」はコトバ通りの意味であってマジなんだ。

 

「仕事が忙しい」モードの男は、マジで「仕事が忙しい=Excelを立ち上げている」から、キミのLINEに返信するモードになれない。狩りの最中にオンナに恋い焦がれてしまう形質を持ったオス個体は淘汰されてきたからだ。

 

ハッキリいうと、

男にとって「仕事を邪魔する奴はみんな敵」である。

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「えっ、彼氏にLINEを送る私は敵なの?😢」とオンナはショックを受けるかもしれないが、事実だ。

 

原始時代の狩りの最中に、意識のなかに飛び出してくる奴は大体敵である。

 

その時代には、狩りに向かった男のもとに、女からのメールがピロンと届くことなどあり得なかった。

 

だから、それがしょうもない内容だと、「あ??」となる。

 

感情は"連想"でできている

 

「仕事を邪魔する奴」と「キミからのLINE」が連想的に結びついてしまうと、やがて、男はキミのことを「メンドクセェ」と考えなるようになってしまう。嫌うようになってしまう。

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──残念ながら、そうなると破局は近い。相手に愛されたいがためにやった行動が、愛の継続を阻んでしまう。

 

 

原始時代にはそんなことはできなかった:男の狩りを女が “邪魔” することなんて。

そして子供のそれを思い浮かべてもらえればわかるように、「ジャマ」は愛情を供給してもらうための手段である。「愛の反対は無関心」というのはその通りで、ジャマをして関心を惹きつけることは有効だリスキーだけどね、でもリスクとは信用の外に存在するものだから、自分に愛情を注いでくれることが自明である場合は、できるだけジャマした方がいい、ということになる

 

──だから、男に「構ってもらう」機能をオンナが過剰に発達させたからといって、問題は生じなかった。

原始時代において、ホモ・サピエンスのメスがオスに「構ってもらう」ことが可能なのは「会っている」タイミングのみだ。

「会える」時は男は狩りをしていない=仕事をしていない訳だから、それを「ジャマ」とは捉えない。

男がみな、「LINEじゃなくて会ったときに話そうよ」と思うのは、そういう事。

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そして、

 

  • 男が狩りに行っている最中もなぜオンナは四六時中、好きな男に恋い焦がれるように出来ているのか
  • なぜしきりに「仕事と私、どっちが大事?」と彼氏や夫の仕事を“ジャマ”するような質問をぶつけるように出来ているのか

 

──これらのメカニズムもまた、進化生物学の知見から答えることができる。

 

が、今日はここまで。

 

 

 

✔️女へのアドバイス

 

  • 「仕事を邪魔する存在」にはならないようにしよう(あるいは仕事を邪魔するタイミングを見極めよう)。

 

  • 男をみずから喜んで頑張らせられる女であろう(可哀想だからATMにはするなよ)

 

  • 男が一仕事終えて「ほっ」としたタイミングをついて、連絡は送ろう

 

  • 言外の意味を “察し” すぎないようにしよう(ただの妄想である可能性が高い。そしてその「不安」は、キミの恐れを現実化させる)。

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もちろん、はっきりコトバにするとキツく聞こえるだろう。しかし俺はキミたちの気持ちや悩みに思いやりのあるシンパシーを寄せたい訳では全くなくて──そんなことしても画面の向こうの女とセックスなんてできないんだから当然だし、そういうのはカレシにやってもらうべきことだ──、ほんとうの「解決」を目指している

 

 

✔️男へのアドバイス

 

  • オンナが何をするにしても「かわいいなぁ」と思っておこう。

───オンナが感情のスカラーを高めているということは、キミを愛しているという事だ(どうでもいいやつのためにオンナはたとえば泣いたりしない)。

 

  • そして、なにか悩みを持ちかけられても、オンナには絶対に"アドバイス"なんかするな

──効率的な解決を目指すのではなく、できるだけ非効率で手間のかかるやり方でその問題に向き合い、カンタンに解決せずに取り組む姿勢を見せることが、オンナにとっての「愛を感じる」振る舞いそのものであり、男のコミットへの評価基準となる。

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(だからけっして、結果にコミットしようとしてはいけない。手っ取り早くてスマートな解決案なんて出してはいけない。プロのカウンセラーがやるように、メンドくさいまでに何度も話をする機会を設け、カウンセリングに通わせよう。相手の話をウンウンとよく聞き、相手に思ったことを全部吐き出させ、落ち着いたところで「よく言ってくれたね。ありがとう」だ)

 

  • その「メンドくささ」はオンナへの「かわいいなぁ」で打ち消せる

───そしてそれこそがオンナが自分に求めていたことだったんだ(あるいは進化上の戦略として求めるようになったものだったんだ)と気づき、そういうところまで含め、心の底から女という性を受け容れられる器を持ったとき、きっと一つ上の男になれる (オレ自身はまだ到底なれない)

 

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──現在、地球上に存在するサル目ヒト科のホモ・サピエンスという類人猿は、あまりに動物として扱われてはいない。

ちなみに「ヒト科」にはチンパンジーやゴリラ、オランウータンも含まれる。

 

俺たちの実態はあまりにサルなのに、「人間は動物ではない」というような、遺伝子解析に基づく生物学的な事実に対して真っ向から挑戦するような、そんな言説が現代の社会には酷く蔓延っている。

 

そんなことを言う奴は、ガリレイの時代にはみんな天動説を支持したはずだ。そう思いたくはないということを、(実感として)そんなはずはない、間違いだとして否定しまう。

 

世の中のオトコとオンナ。お前らは一体何を悩んでるんだ?

 

──お前らが来る日も来る日もあーでもない、こーでもないと悩んでることの理由や結論なんて、既に進化生物学がほとんど解き明かしてることだ。

 

オスとメスのそれぞれが、それぞれの生存&生殖戦略に従っておよそ20億年掛けて次世代にずーーっとタネを紡いできた、その過程で必然的に生じたオスとメスの頭の思考の違いが引き起こした齟齬に過ぎない。

 

もう、悩むのはやめよう。

 

そのほとんどの答えは──もし、キミが「ホモ・サピエンスは動物である」というフレームから現実を認識することができるなら、という条件つきだが──すでに解明されている。

 

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