FIGHT CLUB

俺とオマエのFIGHT CLUB

「めんどくさい女になること」こそ、オンナの進化戦略だ!─── 彼女たちはどうして、男にいっぱい手を焼かせたがるのか:前編

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世の中にはめんどくさいオンナが多い。

 

──男にとっては周知の事実だ。ほんとマジでめんどくさいオンナが多い。否、めんどくさいオンナしかいない。もし、面倒くさくないオンナを見つけたら?そいつぁ何らかの罠か、あるいはニューハーフかと疑うべきだ。

 

「ハロー!よろしく!可愛いね!いきなりだけど、俺とヤらない?」

 

その子がニューハーフである場合、マジでこんな感じでセックス交渉が成立する。嘘だと思うならタイに行け。(Simple Is Best. は、すべてのオトコと元・オトコの共通の行動スローガンだ)

 

 

“オンナとは面倒くさい生き物である。”

 

──俺たちの身の回りのオンナを見るかぎり、もはやそういうふうに女を定義付けしてしまってもイイくらいだ。;そして、それが実際マジな話、れっきとした生物学の土台に立った、“女 ”という性の定義にもなりうる。

女(メス)の性質には、そもそも本質的に「面倒くささ」が備わっているのだ。

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↑セックスしたいがために糞メンドイ演劇パフォーマンスをメスの前で披露させられている鳥さん

 

 

💭女の本質にそもそも「面倒くささ」がある?

── 一体どういうことだろう❓❓

 

 

:そう思うなら、まずは、“めんどくささ” の定義から始めよう

──うっわ、メンドクセェ。

ちなみに俺が今こうして発揮しているような「めんどくささ」はオンナの「めんどくささ」とは性質が違う。俺がこう、シンプルにズバッと言わずにタラタラ書く「めんどくささ」は、思考の筋道をシツコイほど整理し、分析したがるという性質のめんどくささである。

 

──しかし、オンナの「めんどくささ」について考える時は、その真逆の性質のめんどくささ=筋道がない (見えない) めんどくささについて考えなくてはならない。

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─ そして俺とオンナの「めんどくささ」、その両者に共通するのは、“他人にフラストレーションを溜めさせること”こそが「狙い」だって事なんだ。

  • 俺の勿体ぶっためんどくささバカがやる知的マウンティング。会話中にやたら「なんだと思う?」と“クイズ” を出すオッサンとおなじ。相手にうーんと悩ませた末に「正解はこれです!」と提示する事で相手を「はぇ〜」とさせ、それに対しキモチイイ〜と一人でオーガズムを感じる。

 

  • 女のカオスなめんどくささ「私がなんで怒ってるかわかる?」クイズ等に代表される、<私のことを見ろ>メッセージ。相手にうーんと悩ませることが目的(相手が悩まなければ意味がない)。;──アレ?ココでこれ言っちゃったらこの文章もう終わらね?ミスったなぁ。

 

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💬(そもそも) “めんどくさい” とは何か

  • [前提]ヒトの脳は、遺伝子の生存&生殖の目的に適うようにデザインされている
  • [前提]“めんどくさい” は脳 (ココロ) が生じさせる感情(不快)の一種である

──答え:「めんどくさい」とは、脳が発する「無駄なことをするな」という命令である。

 

すべての感情には、それが引き起こされる「理由」かつ「目的」が備わっている。

 

「メンドクサイ」、それは人間のアタマに備わった脳というコンピュータが、「オマエが本当にやるべきことを思い出させるために、今やっている無駄なことをやめさせようと、わざとフリーズする状態だ。

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──これを聞いて、「やるべきこと・・え、逆じゃね?」と思う人は、社会や文明に飼いならされすぎている。そしてそれはメタファーじゃなくて、ヒトは家畜化された(自己家畜化した)動物種だ。マジで飼いならされている。

──つまりキミが“ Want ”と思うことは、自然 (遺伝子) が「ヤルべきこと」として決めたことで、キミが“ Must ”と思うことは、ヒトという種が家畜化されて以降に、飼い主から与えられた人工的な義務だ。

(ヒトの自己家畜化とは、本来「Want」で生きる生物を「Must」で生きるように洗脳・遺伝子組換えする作業だったと言える)

 

脳とは、電卓やコンピュータのように、「効率化」のためのシステムといえる。目的は「ムダ」を省くことより効率的に“思考”し、身体を動かすこと。

 

それはアメーバのように盲目的に動きまわるのではなく、ちゃんと"計算"して行動(生存維持)や意思決定(生殖)しようということだ。

 

なんか、フツーに考えて、スーパーコンピュータ並みの思考システムが、俺たち一つ一つの個体にデフォで自然に備わるようになるとか、進化ってヤバイよな。

(身体能力の強化にはリソース上の制約があるが、知性の進化にはそれが無く──多少エネルギー消費量が跳ね上がるってくらいだ──、脳進化の軍拡競争には文字通り際限がないという理論でそれは説明できる)

 

計算、効率化──たとえば、単体生殖するアメーバと比較して、有性生殖のオス/メスシステムを採ることは一見非効率に思える。しかし、有性生殖は多様性をもたらし、遺伝子プールの質をも向上させる。メスが大勢のオス同士を競わせ、そこから選り好みすることで、結果的に淘汰に強い、効率の良い生殖方法となる。

 

 

 

💭 めんどくさいという感情はムダか?

 

脳は「計算する」器官だが、まわりの環境や状況はつねにランダムに変化するから(とくに他の生物のせいで)、その突然起きる事態にも対処できるよう、

 

"あえて緻密な計算を行わずにソッコーで意思決定を下す"──たとえば日本企業のようにグウタラ脳内会議していたら被害が拡大したり死んでしまう──ということもある。

 

それを愚かな人間は「脳みそのエラー」(バイアス) とか言っちゃうんだけど、

そのエラーのほとんどは計算済みのものであって(ex “恐怖”の過剰セキュリティ)

かならずしも性能の低さによるものではない。火災報知器が誤報を鳴らすのは、バグではなく安全の為のノリシロだ。

(それより精確さをあげても;ex 80%→98%...──決して100%にはならない──万一にも死んだら終わり=形質が遺伝しない:なので進化的には無難なほうが選ばれるのだ:滅多に警報がならない火災報知器はコワイ。)

 

 

✔️つまり「メンドクサイ」という面倒な感情も、生物にとっては有用なシステムであるということ。

 

──もし「めんどくさい!」と感じなければ、けっして「効率化しよう」とは考えない。どんな発明や改善も生まれない。そしてどんどんムダなことを増やしてしまう。

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●めんどくさがりのイタリア人は日本人よりも労働生産効率がはるかに良い

(参考)バカンス満喫中のイタリアと日本の一人あたりのGDPがほぼ変わらない件 労働生産性に至ってはボロ負け

> 労働生産性にいたっては、日本が21位のところ、イタリアは10位と大きく水をあけられている。日本人がなんのために休みを我慢して働いているのか分からなくなるレベルだ

 

おもえば──動物園に行くと、そこにいる動物たちのほとんどが「めんどくさがり屋」で「怠け者」にみえる。いやマジで、動物園に“やる気”のある奴なんている?

 

こっちは金と時間を払ってオマエらが動くところを見に来てるのに、どいつもこいつも皆大体ダルそうにしてるし、のっそり動いてるし、グータラ寝ていやがる(かわいい)。

 

 

アイツらがヤル気を出す瞬間とは??

──メシ、ケンカ、遊び、セックスだ

 

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ワオーン!

 

動物は、食料調達や、自分の生存を確保すること、仲間との緊張を緩和したり絆を結ぶための遊び、異性に対するアピール争い、孕ませセックス、そして産んだ後の子育てにヤル気を出すようにできている。

──なぜなら、それにヤル気を出さない奴はみんな死んだからだそう、そこには究極の “生存バイアス” が働いている(意味が違う)

 

生存バイアス日本のリーマンがみんな社畜暮らしを40年続けても気が狂わないスーパーマンのように思えるのは、そうじゃないリーマンたちは気づかぬ間に排除され、「リーマン」としては観測されなくなってしまうからだ。

 

つまり、この世におちんちん脳のエロい男しかいないのはそうじゃないマジメな男はみんな死んだからで、同様に、この世におまんまんを単品販売してくれるオンナが極めて少なく、 " 恋愛 " を必ずセット販売してくる悪徳業者ばかりなのは、そうしなかった女はみんな淘汰されてしまったからだ。

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もし、キミが、エロいこと(or 子作りすること)に興味をまるで持たない──射精習慣のない──例外的なホモ・サピエンスのオスだったとしたら、こう反論したくなるだろう:

「俺はおちんちん脳じゃない、まるで全ての男をケダモノのように言うのはやめろ」と。

しかし、後世のホモ・サピエンス学の研究者の目には、そのような奇特な (失敬!)個体は目にとまることがない。彼らの目には生存バイアスが掛かっていて、子孫を残さずに退場してしまったキミの存在は観測されることがない。そして彼らは懲りずにまた言うだろう。ホモ・サピエンスのオスは、みんなエロくて変態だ」

 

 

 

💬男女の「めんどくささ」の違い

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──述べてきたように、脳とはじぶんの周囲の環境から“情報”を抽出し、それを理解(認知)し、その状況において生き延びたり、モテたりするための行動を生物個体に起こさせるために備わったメカニックパーツだ。

そうなったのはあくまで結果だが、人間の思考機能の特徴[物事を因果で理解する]に即して、当ブログでは便宜的に「○○するため」という合目的的な表現を用いる

 

そして、ヒトの生存&生殖戦略において、「脳をどう働かせるか」──必ずしも脳構造や脳機能の話ではなく、ホルモンの効果によるより引き起こされやすい“感情”の差なども含めて──ということが、男か女かで変わってくる。

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男女の性戦略が異なる以上、個体がより有利になる行動や振る舞いというものは男女で異なる。

 

それに伴って、より有利な行動をするために身につけたアタマの働かせ方──認知&思考プロセス、もしくはどのような思考を「好む」か ※好みは進化の適応プロセスで形成される / いわば「思考の嗜好」──というものが、男女で異なってくる。

 

だから「めんどくさい」ということ一つにしても、オトコがメンドクサイと思うことと、オンナがメンドクサイと思うことは性質が異なってくる。

 

 

✔️これが(男からして)「オンナがメンドクサイ理由」の一つ目だ。

ようは、単純に男のアタマの考え方や、男の感性というものに、女のそれがそり合わないということ。

 

  • シンキングとフィーリングが合わない→意思疎通の効率が悪い→ムダで非効率で不快→メンドクサイ。

 

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──そしてこの時発生した男の「メンドクサイ」という感情は、ほとんどの場合、きちんとその機能 (「効率化させる」) を果たしていることだろう。

 

  • 男は「メンドクサイ」という感情の目的に従って、「ちゃんと言葉で説明してくれる?」と、意思疎通(コミュニケーション)の  “効率化” を測ろうとするだろう。

 

  • あるいは、コミュニケーションをとっても建設的な結果が得られないとして、時間や労力、思考力の節約のためにそれを切り上げようとする。

 

ハナシや価値観が噛み合わない「めんどくさい」ものに一々取り合っていると、twitterクソリプに対する返信作業や、ネット掲示板でのレスバトルを思い浮かべてもらえば分かるように、自分が持つリソース(体力、生産性、時間、機会費用、快楽)を無限に奪われてしまう。

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✔️ 男は “効率” を志向する

 

男は基本的に、感性や価値観が合わないやつにわざわざ取り合うことはない。「あいつはあいつだし、オレはオレ」というスタンスで生きている。それが効率がいいからだ。

 

男は、価値観が違うであろう人間(たとえば初対面のやつとか;気まずい空気やピリピリした緊張が漂っていても──)に無駄に話しかけたり、絡もうとはしない。そいつと無理やり仲良くなっても、行動や意思決定の効率が悪くなるだけだし、第一、敵かもしれない。

 

そして、知人や友人が「自分とは違うタイプのものを好き」だとしても別に構わない。自分が好きなものは自分で(独自に)選ぶ。「オレはオレ」スタンスが基本だから、好きなものの選択の際に他人の嗜好を気にしたり、参照することは少ない。

 

それどころか「センスの良さ」(=マウンティングツール)を求めて、ワンランク上のオレというのを演出するために、あえて “他の奴ら” とは違うちょっと変わった種類のものを選んだり、クルマを“オレ流” にカスタマイズしたりする。

 

⚙️ オス=多様性の根源

有性生殖──オス同士がメスとのセックス権をかけて死にものぐるいで競争する仕組み──が採用された理由。それは多様性の提供(より多くの「違う」個体をつくりだし、互いに競争させた方が、適応度の高い形質がもたらされやすく、淘汰に強くなる)のためだ。

オスは、それぞれクリエイティブにさまざまな戦略やさまざまなアプローチをとって、「オレ、どうすか?」とメスに求愛し、メスが「イケてる♡」と応えればセックスできる。

  • (LEONこんな記事書くのかよ) 進化生物学の結論「愛は過酷だ! 男たちよ努力せよ」

● メスの「イケてる♡」にはもちろん個体ごとにそれぞれ好みの差がある。しかしメスは同時に“みんなが『イケてる♡』と思っているものを欲しがる”という習性を強く持ちあわせている。 

ヒトの「道具」というものも、“クジャクの羽” として生み出されたものだろう。より強い武器を作って狩りで成果を上げてモテようとしたオス、より快適な住空間を作ってメスを招き入れようとしたオス。性欲がこの社会を豊かにした。

●ヒト社会のあらゆるクリエイティビティの起源は、そこ(男が女の気を惹くためにオリジナリティを発揮すること:性欲まみれの脳)にある──という気もする。

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「センスええやろ?」

 

だから、キャバ嬢さしすせそのうち、

「せ」センスいいですね は、男やオッサンにとって強烈な胸キュンになる。それに反応してもらいたくて──意識的にせよ無意識的にせよ──男は太古の昔から、こだわりを発揮してきた。

そして「イイでしょ?これ○○年モノのー〜」とおっさんのキモいウンチクを発動させたくなければ、その “こだわり” にはヘタに触れない方が無難だ。

 

 

🗯 ケンカ勃発──男が「違うヤツ」を許せなくなるとき

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「人それぞれ。オレはオレ。アイツはアイツ。」──そんな男の基本スタンスが翻るのは、男が闘争モードに入った時だ

 

自分に対する他人の挑戦的な行動など、なんらの刺激入力によって、心のモジュールのうち「地位」や「異性獲得」「自己防衛」などを司る意識部分(下位自己)がアージされると、ブルースバナー博士がハルクに変身するように、男はわれを忘れて不寛容かつ攻撃的な性格になる。

 

(遊びではなく)バカにされたと感じたり、プライドが刺激されたり地位や序列が強く意識された時、男は、感性や価値観が合わない相手が許せなくなる。

 

喧嘩っ早いヤツは相手を威嚇したり、暴力に訴えるし、普段は温厚なヤツ(インキャ)ですら、サルとしての地位競争や生殖競争のスイッチが入った途端、激しく攻撃的な論戦をはじめる。

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このようなシーンでは、けっして妥協は許されない。むざむざ敗北を認めてしまうと、サル時代の自然界ルールに則ってモテなくなってしまう(と、俺たちの本能は思っている)。けっして、相手に勝どきをあげさせてはいけない(と、俺たちの本能は思っている)。

 

「違うヤツ」の戯れ言をわざわざ取り合って、徹底的に反論して叩きのめすことが、生殖競争そのものになる。

 

「効率」とは目的追求に貢献しないムダなものを切り捨てることだ。そして男が “プライド” や “地位” の意識をひどく掻き立てられた時、それはムダなものではないと認識される。

 

男がしょうもない「ケンカ」やめんどくさい「議論」についつい興じてしまうのは、それがモテ競争に勝つ上ではけっして非効率な行為ではなく、ムダなものではないとサル時代から積み上げられてきた本能によって堅く認識されているからだ。

 

──しかし一方で、その性質はオンナにとって、ひどく「メンドクサイ」男のサガに思われる。

 

なぜなら、オンナの生殖戦略においては相手を「論破」したり、気にくわない敵と表立って「ケンカ」を繰り広げることはけっして得策じゃなく、むしろマイナスに働く「ムダなこと」に当たるからだ。

 

  • 「非効率でムダに感じる」→ "めんどくさい。"
  • それをして生物学的なメリットとして得られるもの [性果=好きな異性とのセックス] が無い→ "めんどくさい。"

 

──オンナが男との理詰めの議論を「めんどくさい」と嫌がり、感情論(“気持ちが大事”)こそ正しいのだとする理由が、このような進化上の仕組みから見えてくるはずだ。

そしてそれは正しい。オンナが他人を協力させたり、男を使役するなら、理屈でなく感情に訴えるのが一番だし、最も効果的で賢いやり方だ)

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男と女がたがいに異性の思考を「めんどくさい」と思うのは、進化生物学的に言って、システムの構造上、男女でメンドクサイの定義が異なっていてが当たり前だからだ。

 

なぜなら「何にメンドクサさを感じるか」=何をムダとして避けるか、何をムダじゃないとして優先するか──という順位づけ・重み付けこそが、生物個体が生き延び、子孫を残していくのに最重要となる思考であり、

生物が何世代とタネを紡いでいくこと(俺たちの存在はそれが成功してきた結果そのものだ)に直結する話だからだ。

 

生物が生存や生殖といった「戦略」を持つ以上(「戦略」に沿わない個体は生物誕生以来、何十億年の年月をかけて淘汰されてきた)、行動や思考に優先順位や目的志向が伴っているのは当然のことだ。

言い換えると、生物個体のアタマには「生存至上主義」「モテ至上主義」がインストールされている。

 

 

 

✔️女は“繋がり”を志向する

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──よく言われているように、オンナはなによりも“繋がり”を求める。それは友情の繋がり、男との繋がり、コミュニティとの繋がり、SNSでの繋がり、社会との繋がり・・・それらすべてだ。

 

彼女たちはなぜ、横方向の繋がりを重視するのか?───ホモ・サピエンスのオンナは本来、メス同士で「共同育児」する生き物だからだ(これはヒトに遺伝的に最も近い3種・・チンパンジーボノボ、ゴリラにも共通する仕組み)。

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──つまり日頃から、将来のママ友となりうる友達をつくっていないホモ・サピエンスのメスは、必然的に適応度が引き下がるために、長い人類史にわたって淘汰されてきた、というわけだ。

(なぜ、オンナは「最近○○ちゃんと会ってないし、そろそろカフェでも一緒に行かなきゃ!」と自己脅迫的にいつも焦りを感じているのだろうか?──そんな質問にも進化論は答えを出せる。)

 

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↑「子育て」を生まれながらに意識している(意識はしていないが)女児は、目の大きな乳児的なぬいぐるみを抱くことを好む。そうやっていると安心するようにできているのだ。

 

 

「繋がり」とは「しがらみ」とも言い換えられるそしてしがらみは「効率(コスパ)」を低下させる。ムラ社会、寄り合い、談合、共産主義、それらは「個」を抑制し、競争を否定し、出る杭を叩く。

 

・・・こう書くと、メス社会というものは一見、「競争がない「競争性向が低い」ように思われる。

 

しかし、俺たち男もその内部事情のドロドロ具合についてはよくよく耳にしているように、決してそんなことはない。

 

・女性は大人であれ、子どもであれ、男性とは競争のスタイルを異にし、身体的な行動に出るよりも微妙な対人シグナルや噂話、意地悪な発言などを用いることが多い。

・しかも競争の目的がゲームに勝つことではなく人間関係に関わることである場合が多いため、単純に点数や金銭やスコアで誰が優位かを見極めるのは難しい。

・ほとんどの男の子は、誰が勝者かがはっきりするように活動を組み立てる。彼らにとっては、もし誰が勝ったかわからなければ面白くもなんともない。しかし女の子はそうではなく、むしろグループ内ではっきり勝ち負けが決まるような活動は避けたがる。

・文化的な背景にかかわらず、女性は男性とよりも女性同士で競争することの方が多い。女性は競争する時、表には出ない微妙な形で、間接的に、ひそかに相手と張り合うという方法を取る。

・子供を対象にした研究では、女児は男児より身体的な攻撃は少ないが、相手の感情を傷つけたり、新入りを仲間はずれにしたりする (多くの場合、対面してから4分以内に) 傾向が強いことが明らかになった。

・青年期になっても、男性は相変わらず女性より身体的かつ攻撃的な競争を好み、直接ライバルを蹴落とそうとするのに対し、女性はまずグループ内で自分の地位を固め、権力を手にするために裏で巧妙な策略を弄する。具体的には相手を仲間はずれにしたり、意地悪なことを言ったり、ライバルの友人や協力者を味方に引き入れようとするなどである。

 

──スーザンピンカー著『The Sexual Paradox:Men, Women, and the Real Gender Gap(邦題・なぜ女は昇進を拒むのか 進化心理学が解く性差のパラドクス)』より

 

 

オンナは、女同士の相互監視社会のなかを生きている。まず、同性間で人気の高い男をめぐって牽制がある。

 

彼女らは目ざとくコミュニティの隅々に情報センサーを張り巡らせていて、誰かが “抜け駆け” したらすぐに察知し、その「ズル」を陰口によって非難する。*

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*「抜け駆けの禁止」はモテ男の寵愛をみんなで分け合おう=独占するな、という、ハーレムが築かれていたアウストラロピテクス時代の本能の残滓だろう。

男は女の卵子を取り合う必要があるが、オンナは好きな男の精子を取り合う必要は本来ないのだ・・・・モテ男のハートを「独占(独り占め)」しようとする、ワガママな奴(=少女漫画の主人公)がいなければ。

 

オンナの争いは表面化することがないため、男の目からは非常に分かりにくい。

 

水面下にてバチバチ火花は飛んでいても、お互いに「タテマエ」を上手く駆使することで、はたから見ると関係は上々に思われる。男のように面と向かって「お前が嫌いだ」というメッセージを示すことはない。

 

女は、どれだけ苛立つヤツや邪魔なヤツがいたとしても、表面上はニコニコと笑顔で対応し、「わかる〜〜!!」と他人の意見に同調し、タテマエで会話をする。(そいつと1対1になった場面を除く)

 

彼女たちの争いは、主として噂話や陰口、根回し、影での協定といった政治的・社交的な戦術によって繰り広げられる。

 

そして、そのようなタイプの争いに打ち勝つために、オンナはみんな必然的に"徒党"を組む。

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ムラ社会寄り合い談合共産主義といった湿度高めなコミュニティ性質。

・利己主義の否定(“ひとりだけ”で勝手にやらないでよ)、競争の否定(争わずに“協力”しようよ)、友情と繋がりの賛美(そろそろ○○ちゃんと二人で遊びにいかないとやばいな...)といったスローガン。

 

──これらは、現代の議院政治家:力による行使や直接的行動を社会的に“禁止”された人々─が盛んに繰り広げるタイプの争いに似ている。

 

政治闘争とオンナの争いの二つに共通しているのは一見平和な行動規範で、

「対話」「根回し」「利害調整」を行う者を “是” とし、

「暴力によるケンカ」「タテマエを用いないあからさまな対立」「自分一人での単独行動」などを行う者を “非” とするイデオロギーだ。

 

「暴力性の発揮」が政治家を不利な立場に追い込むのとおなじように、「凶暴性の発揮」はオンナのモテ戦略を不利にしてしまう。

 

オンナの凶暴さや横暴さは、そのテストステロン(男性ホルモン)気質に反応してのものなのか、オトコたちからは総じてドン引かれるようにできているのだ。

 

※ そしてあるいは、「暴力を伴うケンカ」は、オンナの双方にとって利益にならない、という事もある。

 

それにはヒトのオンナの生殖競争の特質──“ルックス戦争”の要素が多分に関わっている。

 

もしオンナどうしで殴りあえば、もちろん、お互いの顔面や身体に傷がつく。

 

男の場合、そのような傷は “勲章” 的に讃えられ、むしろプラスにも捉えられるが──オンナがその傷をもって男の生殖価値が低いとする理由は(よほどの重傷でない限り)それほどないからだ、むしろ勇敢さの証にもなる──、オンナの場合、“傷持ち” は露骨に男からの魅力評価が引き下げられる。

 

つまり、女にとって暴力を伴うケンカはかならずLose-Loseな結果になる(同様の理由から、男も互いの生存のために“威嚇” 機能を発達させてはいるが、オンナほど厭戦的ではない)

ルックス戦争=生殖競争が終焉した時、つまり完全なる“生存競争”、あるいはコドモを守る戦争に移行した時、オンナは男と同等くらいの暴力性は発揮しはじめるだろう(「オカン化」ってやつ。)

 

──そしてだからこそ、オンナは「暴力を用いないケンカ」の術を発達させ、ストレートに表現すればより陰湿になった、という訳だ。

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●テストステロン値の高いオンナとは?

 

  • 様々な年齢、職業、ステータスの女性から血液サンプルを採取してそのテストステロン濃度を測定したところ、もっともテストステロン濃度の高かった属性は女性弁護士だった。(ピュリフォイ&クープマンズ、2002)
  • その他社会的地位の高い職業に就いている女性(キャリアウーマン)と、テストステロン濃度の高さの相関も見られた
  • テストステロン値の高い女性はオンナ社会や世間でリーダーになりたがる傾向が高く、自分に非常に自信を持っていた
  • 彼女たちは「自分は他の女性から憧れられている」「自分は他の女性から人気がある」と考えていたが、仲間の女性からの評価ではそう見なされていなかった。(キャッシュダン、2008)
  • テストステロン値の高さと、女性が関係を持っている性的パートナーの数には相関が見られた(ダッブズ、2006)

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──自己主張が強く闘争的で自信過剰な男のリーダーは、男たちから支持を受け、その元には強固な組織が築かれるが、自己主張が強く競争好きで支配的な態度をとる女のリーダーは、まず同性の女から非難のターゲットにされる。

(これがオンナの出世心を阻んでいるものだろう。オンナの敵は、オンナだ)

 

 

 

──逆に、オトコが好むのは女性ホルモンの一種であるエストロゲンだ。

 

エストロゲンが形成する性格は

・惚れた男に従順で気性が穏やか

・ハッピーかつポジティブで前向き

・ふだんからイライラすることが少ない

・情緒的で感受性が高い、表情豊か

・男を無意識に誘惑する

・ロマンチックなことが好き

 

と、このようなものだ。

 

さらに言うと、テストステロン値の高い男(スポーツ選手など)であるほど、エストロゲン値の高いオンナを好んだという研究結果もある。

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モテる男がエストロゲン気質の高いオンナに惹かれやすいとすれば、オンナが表立って「強く」なること(テストステロン値を上昇させ、それに連動してエストロゲン値を引き下げること)には──地位競争を「モテ」目的で行う=生殖競争とすればだが──まったくと言っていいほどメリットがない。

 

それを本能的に知っているのか、ほとんどすべてのオンナは、男の目に見えるところで、安易に嫌いな女とのキャットファイトを繰り広げることはない。

 

表ではニコニコとエストロゲン値の高いオンナの風を装って、見えないところでグループのコネクションなどを生かして間接的に相手の評判や地位を引き下げようとする。

 

「競争」は、オンナ社会を生き延びる上で必須の「繋がり」を破壊してしまう。

 

だから、彼女たちははっきりと勝ち負けをつけることを避けたがるし、タテマエ上は横ならびの並列関係によってすべてのオンナはつながっている。

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また、オンナ社会が、男社会のように分かりやすいピラミッドの形で構築されにくいことには、オンナの「年齢」と「魅力」、「社会的地位」のねじれにも要因があると俺は考えている。

 

たとえば男社会の場合、年上の男は概して年下の男よりもオンナからモテるし、年収や社会的地位も上だ。モテ度にも適合した先輩の持ち上げ;「さすが先輩!スゲーっす!」ができる。

 

一方で、オンナ社会はそうではない。年上の女は概して年下の女より男から可愛いがられることは少ないし、年齢を重ねるごとにモテ度は減衰していく。

 

社会的地位にしても、「出世するオンナ」はどこかキラキラ寿退社組に劣等感を抱えているケースが多い。

 

オンナの過剰に「裏」を読み合う言語戦術の特性も相まって、「さすが先輩!尊敬します!」にイラッときてしまうというアラサー女子は少なくない。

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さて、ここまで、

男の「効率」志向と、女の「繋がり(しがらみ)」志向について述べてきた

 

前述したように、この2つの志向は真っ向から食い違う。そしてそれが互いの「めんどくさい」になる。

 

「めんどくささ」とは脳が発する「無駄なことをするな」という命令だ。そしてその「無駄」とは、“ 生物個体の生存・生殖に役立たない or 不利にする ”という意味合いによって、生物本能から定義されている。

 

言うまでもなく、男にとって最適な生存&生殖戦略というものと、女にとって最適な生存&生殖戦略というものは異なる。

 

ゆえに、男はオンナの振る舞いについて「無駄だろ」と思うし、女はオトコの振る舞いについて「無駄だろ」と思う。

 

“無駄を省きたい” = めんどくさい

 

という感情は、男女の狭間において、必然的に生成されるものなのだ。

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──しかし、以上のような文章では、まだ、「オンナのめんどくささ」の全容をまるで説明しきれていない。

 

ここからは、ハナシを次のディメンションへと移していきたい。

 

 

女は男をわざとめんどくさがらせている”

  

 

 

 ──つまり、男をめんどくさがらせることは

(=めんどくさくない女にならないようつねに気を張ることは)、彼女たちがそれが有利であったがために身につけた、進化上の適応なのだ。

 

いったいどういうことか。キーワードは

 

 

「"効率的"な愛はあるか?」

 

 

 

 

──後編に続く。