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俺とオマエのFIGHT CLUB

世の中のオンナが言う「こんな男がタイプ♡」を絶対に信じてはいけない理由

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世の中のオンナが言う「こんな男がタイプ♡」を実践している男はモテない。

 

──これは、実際にリアルでたくさんの女の子にアプローチをかけている男たちが皆のべる統計的な(2桁後半や3桁とかの本当に統計的な)実感だ。

 

オンナは「こんな男がタイプ♡」を別に求めちゃいないし、そのステートメントとは真逆の男にばかり抱かれているし、むしろみんな深層心理では言葉とは真逆のものを望んでいるんじゃないかとすら思えてくる。

 

こういうリアルな実感は、実際にプレイしてみなきゃ、女の子と知り合って口説き落とす経験をいくらか積んでみなきゃ、絶対に分からないものだ。

 

その辺の平均的な日本の男が女の子にアタックする経験なんて生涯でどれだけあるだろう?5回?6回?

 

まあ、二十代男子の約42%が童貞である現在のこの国で平均アタック回数がそれを上回ることなど決してないだろう。

 

各個人がそんな少ない試行サンプルから「女にはこうすればモテる」「いや、こうだろ」みたいなことを口々に語り合ってるんだから噴飯物だ。

 

ホンキでモテたい男はヤリチンの話にこそ耳を傾けたほうがいいし、間違っても女友達に「俺ってどうすればモテると思う?」みたいなことは聞いてはいけない。

 

そういうのはまずダサいし、女の回答からも何も得られない。返ってくるのはきっとヘルシーな答えばかりで、オーガニックなものではない。

 

そう、恋愛の分野においてはヘルシーとオーガニックはイコールではない。女がアドバイスする通りの “ヘルシーな男” になっても男は絶対にモテないし、マクドナルドが顧客アンケートを間に受けて経営戦略を展開したときの悲惨な結果と同じことになる。*

 

* 顧客はみんな「ヘルシーなメニューを好む」と回答したのに、いざマクドナルドがヘルシー路線に切り替えると売上は大きく低迷した。アンケートにおいては誰も「もっとジャンキーなものが食いたい」だなんて言わないし、ジャンキーを好む人間でも「ヘルシーなものを食べたほうが良いよね」と考える。

女性をターゲットにする飲食チェーンのマーケターの間では常識だが、「ヘルシー」を押し出せば売上は上がるが、それはあくまで女の脳内でそれが「言い訳」として意識的/無意識的に機能するがために、店に通う心理的な抵抗感が薄れるからだ。本当にヘルシーな(脂質や糖質を含まず、不味い)メニューを並べても、売上はまるで上がらない。

 

──同じことが、オトコのモテ戦略にも言える。

すべての男はあくまでジャンキーに、オンナの生物学的な本能を刺激するような男を目指すべきだ。

そういう男になった上で、申し訳程度にレタスを挟んでヘルシーを装う。それがオンナの “言い訳” として機能して、心理的抵抗を和らげ、何だかんだエッチする流れになる。

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だからけっして、そのへんの恋愛アドバイザーや恋愛文化論を研究する社会学者の言うことを間に受けてはいけない。社会学系で耳を傾けるべきは若い頃に女の子を口説きまくった経験のある宮台真司センセのコトバのみだろう)

 

そういう「プロ」は、「私は恋愛研究の専門家」とか自称しつつ、やってる事はオンナに口頭やアンケートで「どんな男が好きか」とか質問し、

その結果をそれっぽくまとめて「日本人女性の好みはコレですよ!男性の皆さん、意識して!!」と幼稚な発表会をしてるに過ぎない。

 

──はっきりいって

ウンコだ。

 

恋愛の嗜好を問うこと、どんな男が好きかをオンナが述べることは、オンナにとってはかなり“モラル”な意識(無意識)が刺激されるセンシティブなテーマ

 

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(裸になったり性交することが人類社会では何十万年とタブー化されてきた事実を忘れてはいけない、好色でたくさんの女を泣かせているであろう“インモラル” な男をオンナが「タイプ」と答えることがいったいどういう影響を及ぼすだろうか?またその真逆のカテゴリに位置する男を「タイプ」と述べておくことには社会的な利益があるという事をオンナの“無意識”はけっして鑑みてはいないのだろうか?)

 

──だろう。しかし、件がそういうセンシティブな話題であるにもかかわらず、学者たちがやっている世論調査の方法とは

 

 

「あなたはトランプ大統領(=悪い男)を支持しますか?」

 

 

といった類のものでしかなく、その結果からあれやこれや論じているに過ぎない。'16年のアメリカ大統領選挙がどういう結果になったかは誰もが知る通りだ。

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近年の神経心理学の研究によれば、

 

オンナは脳の神経系ソフトウェアが、ドキドキ感や性的興奮をフィルタリング&“検閲”するようにできている。*Chivers et al.(2004)

 

みずからのモラル的にそれが「NG」なものならば、性的興奮やドキドキのプロセスは無意識の領域のみで進行し、アタマの意識上には(つまり「おしゃべり」するための領域には)浮上しないのだ。

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だからそれ(desire)に関していくら口頭もしくはアンケートで調査を行なったところで、オンナの口を突いて出てくるのはタテマエばかりで当然だし、

その時の彼女らにとっては、間違いなくそれはタテマエ要素のないホンネであり、事実なのだ。

 


さらにいえば、

 

 

・そうやってアンケートへの回答を求められた際、オンナの脳内で「意識」を構成しているのが、実際に男のアプローチを受け入れるか考えるシーンにおける恋愛人格のモジュールではなく、むしろそれからはかけ離れた社会的人格のモジュールであろうということ

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(※ 心のモジュール説;現在の心理学者が多く支持するところによれば、ヒトの脳や意識はモジュール化されていて、シーンや状況によって誰もが実際にパーソナリティを変える“複数人格”である。このことはヒトだけでなく、チンパンジーなどの類人猿でも確かめられているし、はては広く動物界に共通する特徴だ。詳しくは以下を参照)、

 

 

 

 

またそれに関連するが、

 

 

・リアルなシーンで異性に恋い焦がれた時、ヒト脳内のホルモン状態は搔きみだされてめちゃくちゃになるということ

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(恋愛モードの人間はいわばヤク中youtubeで麻薬を吸ってハイになってる外人の動画が一杯あるから見てみると良い、あれを見ていったい誰がヤク中人格と普段の人格が同じだなんて考えるだろう?彼らだって普段は「もうクスリなんて絶対やらねぇ、もうごめんだ」と言ってたりする)

 

 

──などからして、世の中に溢れる「オンナはこんな男が好き!」という情報はモテたい男たちにとってまるで役に立たないし、むしろそのまま実践すればドツボにハマるようなものになっている。

 

 

“ 女性はこういうのを求めてるみたいですよ、世の中の男性のみなさん!”

 

 

──モテたいと思う男は、こういうのはホント、絶対に信じてはいけない。

 

 

 

理由はまだまだあげられる。

 

 

 

・単純にコトバに紐付けられたイメージの問題

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──たとえば、「濃いめな顔の男と薄めな顔の男なら、あなたはどちらを異性として好みますか?」と問うとする、

ここで「濃い」と「薄い」からイメージする印象を考えてみよう(“濃い”からはワッキーが、“薄い”からは羽生が浮かぶかもしれない。そして冗談抜きでオンナは山崎賢人三浦春馬を脳内で「薄顔」に分類している)


──あるいは「男性ホルモンの多い男と少ない男ならどっちが好き?」と聞くとしよう、「男性ホルモン」から一般的にイメージする印象はどのようなものだろうか?

(実際には俳優もジャニーズもナヨナヨ系バンドマンもみな男性ホルモン値がクソ高い振る舞いをしている)

 

──マジメな男は好きですか?(それとも遊び人男が好きですか?)とはそういう質問なのだ。抽象的なワードにはつねに無意識にプラスマイナスの印象が付加されている。

 

ゆえに「マジメ」と「遊び」の言葉のイメージを問うても意味がないし、そのような言葉の印象に引きずられた女の「こんな男が好き!」にも大した意味はない。

 

具体的な男を例示して「この男はどうですか?」と聞くのとは結果が変わってくるし、さらに実際にアプローチされて女が出す答えも口で言ったこととは変わってくる。

 

“悪い人だと思ってたけど良い人だった!” “遊び人だと思ってたけどあの人根はマジメなの!” 優しくなさそうに見えるでしょ?じつはすっごく優しいの!” 

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───ギャップ萌えでもなんでもない。〈モテる男=悪〉というルサンチマンにまみれた社会的なネガティブイメージ(ステレオタイプ)が修正されただけのことであり、当然のことだ。

 

どちらかといえば「モテは善、非モテは悪」が本来は正当であるはずなのに(こんなものを善悪で語るのもしょーもないが)、

ニーチェが指摘するようにヒト社会においては善悪(+ー)の価値観がところどころ奇妙に転倒しているのだ *

e.g. 弱者こそ正義。苦痛は素晴らしく、快楽は地獄への道。勤労は善で、遊興は悪。美味しいものは不健康で、不味いものは健康的)。

 

* 彼はこの「善悪が転倒」したニセモノの社会的価値観により、世界に不幸が不必要にばら撒かれ、量産されていると主張している。フロイトsour grapesの話で例えれば、「ブドウは美味しいから、こんなものを食べるのは人間としていけないことだ=悪だ」という価値観にハメられることによって「善人」が不幸な人生を味わうことになっているというのだ。

 

これはニッポン社会の「モテなくてもいいのよ。マジメにお勉強して、お仕事を頑張っていれば、きっといつか誰かから選んでもらえるのよ」にもきっと同じことが言えるはずだ。基本的には、男は幼少期から「モテろ!」としばき上げて育てた方がいい。「モテたい!→モテた→もっとモテたい!」というサイクルこそが──生物学的にも──さまざまな活力を産み、男を成功に導くからだ。

 

 

 

・そもそもヒトの生物学的な配偶システムがRomance(生殖)とLove(愛着)の二重構造であること

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──世界中で行われたどんな恋愛調査でも、オンナが短期の関係に望む男のタイプと長期の関係に望む男のタイプは異なる、そしてその区別なしに一概に男のタイプを問うた場合、オンナはほとんど必ず後者のタイプを答える(David  M.Buss)

 

ヒトの配偶行動研究の世界第一人者、デヴィッド・バスによれば、生物学的、解剖学的、生態学的、進化心理学的にいって、それらさまざまな研究から導かれる答えは一つしかない (オンナは「精子投資」を受けたい状況と「育児&生活投資」を受けたい状況、つまり「セックス」と「子育て」で相手を切り替える本能を持っている

 

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  • オンナがいう「こんな男が好き♡」
  • 女性恋愛アドバイザーのいう「こういう男になればモテる!」
  • 社会学者が言う「世の中のオンナはこんな男を望んでいる!」

・・・すべて鵜呑みにしてはいけない。

 

 

──この世でもっとも、オンナが常日頃言っていることとは実際には真逆のこと・・真逆の振る舞いをし、真逆の行動をとり、真逆のモラル(つまりインモラル)を信奉するものとはなんだろうか?

 

恋愛とセックスだ。

 

 

 

オンナのコトバの信頼性に対して存分に疑念を高めてもらったところで

(もちろん世の中の男がオンナにかけるコトバの信頼性はもっと低いだろう)

じゃあどうすればいいのか、何を信じればいいのかという話になるだろう。

 

 

でも、これまで俺が述べてきたような

「こんなヤツの言うことは信じるな!」

という文言は、そいつに何かを信じさせたいと思うヤツの常套句でもある。

だからとりあえず、この文章では放り投げようと思う。誰もが、自分が信じたいと思うものを信じるべきと思うからだ。

 

 

俺がみずからの恋愛理論をこうしてネットの海に垂れ流すこと、また、仮想的な非モテ男たち(二十代男子の童貞率42%の世界No.1非モテ国家ニッポン!に向けて

 

「オマエは変われる」

 

と説教をすること、それらの行動をドライブするものとは実際、ひとえにナルシズムのキモチよさに他ならない。誰もがおちんちんでありおまんまんなのだ。

 

そのキモチよさを保つ上で「こいつらのいうことは信じるな!→俺を信じろ!」と文章を進めることが今はちょっと気にくわない気分になっている。

 

 

──そんなことを言いつつも、アドバイスをひとつしたいと思う。コトバの世界を脱し、マインドの世界に住む諜報員となって、オンナのココロの声に耳を傾けることだ。

 

コトバは必ずしも真実ではないが、オンナがそのコトバによって伝えようとしている意味合いが必ず何かしらそこにあるのは事実だ。

 

オンナが「上から目線な男は嫌い」と言ったとしよう、では下から目線な男が好きなのだろうか? それとも自分と同じ高さに目線を合わせてくれる男が好きなのだろうか?

 

「目線を合わせてくれる」とはどういうことだろうか? 背伸びして合わせてくる男のことだろうか? 上の立場からしゃがみこんでくれる男のことだろうか?

 

召使いに目線を合わせてもらえばオンナは嬉しいだろうか? それとも王子様だろうか?

 

王子様だとしたら「体裁だけはレディーファーストで、自らの前にひざまずいて屈してくれるけど、オンナ目線からすれば基本的に立場が上で、絶対にヘコヘコしてくることがなく、力強くリードしてくれる存在」というようなモデルが浮かんでこないだろうか?

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そしてそれはどうだろう、はじめの「上から目線な男は嫌い」という女のステートメントから単純に想起されるものとはまるで異なったイメージではないだろうか? 

 

 

──このように洞察を重ねること。コトバではなくその裏にあるマインドを読み取ること。それが一番大事なのではないだろうか。

 

 

P. S. 

 

オンナがカレシとセックスする際、最も高頻度で発する単語とはなんだろう?

──「イヤ」「ダメ」である。(ホンキの拒否とは明らかに違うもの)

このようなタテマエ上の否定、拒否、抵抗、撥ね付けの言葉や振る舞いは、世界中のロマンスの形に見られるもので、社会学者ならこれを「文化」と呼ぶだろう。

 

しかし俺には、その「プレイ」が、何らかの生物学的な根源から芽を生やした、ヒトのオンナの本能的な気質ゆえのものなのではないかという気がしてやまない。

 

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「最近のロマンス小説の問題点のひとつに、ヒーローがちょっとお行儀が良すぎるってことがあるんじゃないかしら。フェミニストがこうあるべきだと考えるような男をヒーローにしているのよね。

でも女性は、ちょいワル男が好きなのよ。それは、私たちの中にいる野生の女が、人の言いなりになるような男は、じきに牙を剥いたトラのランチになるってわかっているからじゃないかしら。

実際、だからこそ女性向けのエロチックロマンスが急速に人気が出たんだと思うわ。エロチックロマンスの作者たちは、社会が要求するヒーロー像の枠に囚われないで、思う存分、女のセクシャリティを刺激する支配的なヒーローを描いているもの」

──アンジェラ・ナイト(作家)

 

 

 

「たとえば、もしウソというものが、動物のコミュニケーションに基本的に備わったものであるのなら、必ずやウソを見抜く方向への強い淘汰が働くに違いないし、またこのことが、ウソを付いていることの自覚からくる微妙なサインによってそれを漏らしてしまわないよう、事実や動機を自ら意識しないようにさせる、ある程度の自己欺瞞(self deception)をよしとする方向への淘汰を生むのであろう」


── by 進化生物学者 R.トリヴァース、「ウソ」について。

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